January 05, 2019

’18/19 回顧と展望 RB編

 FBは、今年専属がいなかったので補足的に。

ニック・チャッブ
  ラン 192回 996yd(平均5.2)8TD
  レシーブ 20回 149yd(平均7.5)2TD

デューク・ジョンソン 
  ラン 40回 201yd(平均5.0)
  レシーブ 47回 429yd(平均9.1)3TD  

ドントレル・ヒリアード
  レシーブ 9回 105yd(平均11.7)


カーロス・ハイド(ブラウンズでの成績)
  ラン 114回 382yd(平均3.4)5TD
  レシーブ 6回 29yd(平均4.8)


【18回顧】
 ハイドとの契約が決まった際、いい補強ではあるがクロウェルとの入れ替えだと考えると別に大喜びする選手じゃないわよね、まさか彼がフィーチャーバックじゃないわよね、との懸念を表明した。その後、ドラフトで無事チャッブを迎えたのでホッとしていたところ、開幕から6試合はハイドがゴリゴリのエースに君臨した。
 Week4に、チャッブがたった3キャリーで100yd超えを果たしてOROWにも選ばれ、少しは出番が増えるかなと期待したら全くそんなことはなく、1試合で文字通り3キャリーが上限というわけのわからん起用法で、もしかしてコーチの方々は心の病気でも患っていらっしゃるのかしら、などと内心心配しつつ、若手を頑なに使わないロミオ政権時代を思い出しておった。
 しかし当時はまだ小生がヒュー応援の立場だったこともあり、「チャッブはパスプロテクションがやば過ぎて使えないのだ」と自分に言い聞かせ、実際ブロッキングには大きな問題を抱えていたのであるが、そもそもハイドかて別にブロックが上手いわけでは全然なかったので完全には納得していなかったところ、突如としてハイドがトレードで飛ばされた。

 さて、チャッブが主戦になった2試合後にヒュー&ヘイリーも飛ばされ、果たしてキッチンズ先生は “ブロッキングがやばい” チャッブをどう料理するのかしら、と楽しみにしていたところ、なんのこたない、先生は「だったらブロックさせなきゃいいじゃん馬鹿じゃないの」てなもんで、2TE、3TE激増、かと思えばエンプティバック、なんちゅう自由自在のコールを繰り広げ、ただただ選手の苦手なことはさせない方針でこの難局をいとも簡単に乗り切ってしまった(もちろん、それでもオフェンスを進めるクリエイティビティあってのことなのは言うまでもない)。
 その後のチャッブの安定感はご存知の通り。捕まっても後退するということを知らないし何もないところでコケることもない。基本的にランは警戒されていてマイナスゲインも多かったが、そのぶん闇雲に壁に突っ込むことなく、根気よく待って待って穴が開いたら一気に突き抜けるスタイルで優秀なラン平均を叩き出した。
 92ydTDランをはじめとするホームランのインパクトが強いが、個人的には20yd前後のゲインをよく稼ぐ中距離ヒッターのような印象のRBである。突き合いしているグレッグ・ロビンソンと相手ディフェンダーが一瞬お見合いした隙を突いて2人の間を抜ける、なんて芸当を披露できるほど状況がよく見えていて瞬時の判断力にも優れている。
 
 またチャッブについてはそのキャラの良さも加えなければなるまい。詳細は過去に紹介したことがあるので割愛するが、中期的なチーム作りにおいてケガ以外のリスクがない安心感は、今度こそ勢いを持続させたいブラウンズにとっては特に大きなプラス。
 ブラウンズ公式ページに先日アップされたインタビュー動画でもドーシーGMがその人間性を絶賛している(リンク先の3:50あたりから)。
 今となっては、ハードノックス第1話にて、空港でチャッブが認知されておらず「あんた誰」と訊かれて真面目に答えていたシーンも味わいが増す。今後チャッブがホールドアウトしたり公の場でチーム批判しようものなら、小生は中学生の娘がシンナーを吸っていることが発覚した父親ばりに落ち込むであろう。

 我らがデュークは、昨季のランパス計1,000yd超えからかなり数字を落とした。お約束のように「もっと使え!」と吠えたいところではあるが、今季については単純に他のオフェンス戦力が整ってきたのと、キッチンズがターゲット分散を徹底して行った結果であると明確に分かるのでほとんど気にならなかった。
 でもやっぱりもうちょっと使え。3rdダウンのエンプティバックなんかは(ロングでない限り)全部デュークがファーストターゲットでもいいくらい。

 最後に、誤解なきよう願いたいがハイドは別に嫌いではなかった。ショートヤードでは信頼できたし6試合で5TDは優秀だし、3rdダウンでも使えるんじゃないかと思っていた。個人的には、ヒューヘイリーがあまりにもハイドしか使わないからドーシーが強行トレードに踏み切ったんじゃないかと勘ぐっておるが真相はもちろんわからない。
 その後JAXでどうなったかは省略。調べても特にコメントできるような数字は出てきません。


【19展望】
 チャッブもデュークも契約は2021まで。ケガと隣り合わせのポジションゆえ安心はできないが、とりあえず補強を完全に後回しにできる状況。
 3番手のヒリアードも2019まで契約あり。控えリターナーに加えてシーズン後半はパスレシーブでも貢献するなど、トップ2が元気でいる限りは全くもって十分な働きなので、お安いFAやドラ外新人あたりをキャンプで競争させる程度になりそう。
 個人的にも、ヒリアードを超える選手が出てきたらラッキー程度の補強でよろしいかと存ずるが、あえて3番手に希望を申すなら、チャッブ離脱で最も痛手を被りそうなショートヤード要員か。BALのガス・エドワーズみたいなん発掘したいよね。あのガキャ、ドラフト外新人にしてシーズン137キャリーでマイナスゲイン0回ですって。あまりフィーチャーされていないようだがとんでもねえ記録。


【FBについて】
 開幕から(つまりヘイリーオフェンス時分から)リードブロック専任タイプのFBを置かず、TEのオーソン・チャールズがFBのポジションを担っていた。
 キッチンズOC下ではTEをフィールドにばら撒いて、モーションさせたり、選手交代なしでフォーメーションを変えたり、といったバリエーションの一環でFBというポジションを作っており、TEとの垣根がより希薄になった印象があり、ピュアFBはますます不要になったように見受けられる。
 ただし、今在る戦力を活かすスタイルのキッチンズのこと、ロスターにFBが居ないからそうしていただけで本当は欲しい、アイソこそ至高の芸術なり!! なんて思っている可能性がないこともないが、まあ現時点ではFBよりもTEのタイプを増やしたがっている、が本線か。

Posted by karashimentai at 12:58│Comments(5)
この記事へのコメント
(遅ればせながら)本年もどうぞよろしくお願い致します!!

さてQBとRBに関しては、この先数年は心配なさそう(もちろん大怪我さえなければ)ですし、この両スキルポジをいっぺんのドラフトでせしめたDoeseyには改めて感謝!ですね(まぁSashi Pickの恩恵もありますが)。

記事中で触れられてますが、Kitchensの有能さのひとつである"選手の才能を活かす"、という点がHueやHaleyとの一番の相違点なのでしょう。選手としても苦手な事を押し付けられるよりは遥かにやり易いでしょうしね。ただそれにしてはDukeの扱いには確かに不満は残ります。もっとボール持たせた方がTE活用するより相手にとってはイヤな気がするんですけどね。

まぁでもQBにせよRBにせよ、OL達の恩恵も受けてるとも思います。この辺りのmentai様の記事も楽しみ!にしております。
Posted by ハルっち at January 05, 2019 19:08
デュークをほぼほぼWRとして起用して、もう一人チャッブが使い減りしないように補強すればいいかなぁと思っていましたが、最終戦のような追う展開になるとデュークの使いやすさったらないですねww万能性がスゴい。やっぱりデュークはRBですw

チャッブはしっかり転ばすにゲインするわ、ボールセキュリティがしっかりしているわで、本当に安心して見ていられます。来シーズンは最低でもプロボウラーくらいの活躍を願いますw
チャッブとベイカーは対照的ではありますが、良いコンビですねぇ

RBにしろQBにしろあまり弄らなくても良いって素敵ですね。まぁそれが普通なんでしょうけどww
Posted by くうた at January 05, 2019 22:04
犬に骨かじりですが、
いい選手が来たからといって活躍できるか
わからないのがNFLの奥深なとこ
ブラウンズで見立て通り活躍したQB&RBは
初めてかもです(嬉
一年経つと徹底的に対策されるのもNFLですが、
今のメンバーなら19/20シーズン地区優勝あると思います!!
「まったく、伸びしろしかねぇな!」

Posted by ゆめみがち at January 06, 2019 07:13
1位セイクワン、4位でその時残ってるQBを指名…なんて予想してた頃が懐かしいですね。
Posted by 野良獅子 at January 06, 2019 08:07
>ハルっちさん
よろしくお願いいたします。

ヌジョークがもうちょっとRACを稼いでくれたらデューク使えの不満も多少は解消されるのでしょうけどねえ。
シーズン後半のOLは、もはや不思議現象の域に達しています。今日のINDのような強さと別物なのは間違いなさそうですが。

>くうたさん
スロットレシーバーデューク案、ありましたねえ。
器用な選手なのでスロットとか決め打ちせずにできることを何でもやらせる感じでよさそうですね。
とにかくデューク依存が薄まったことが何よりです。

>ゆめみがちさん
QBとRBが固まるって素晴らしい。
オフェンスへの信頼感というか、毎試合観戦に臨む際の気分が違います。

チャッブはこれからです、目指すはオールプロ1stチームの先輩ガーリーの高みですからw

>野良獅子さん
1位セイクオン4位ベイカーこそ至高ですw
というIFはさておき、ベイカーとチャッブはセイクオン失恋を忘れさせてくれました。
Posted by mentai at January 06, 2019 20:15