November 26, 2017

四種四様‘18QBに関する独り言

 まだまだ分析は足りてませんよってネタ読み物として。

 ブラウンズが全体1位を視野に入れるのと歩調を合わせるかのようにQB戦線が混沌としてきた昨今いかがお過ごしでしょうか。
 去年は幸い、ニーズにも合うマイルズ・ギャレットという怪物が居たことにより全体1位に相応しい選手を獲ることができたが、今年はだいぶ雲行きが怪しい。セイクオン・バークリーがどうこうではないが、今のご時世でRBが1位候補に挙がること自体がドラフトトップクラスの不安感を煽る。
 以下、名前の前に学年を付しています。「SR」以外は大学残留の目もあることを念頭に。


JR ジョシュ・ローゼン Josh Rosen(UCLA) 6-4/210
 気がつけば、ピュアポケットパサーも絶滅危惧種になりつつあるのか。ローゼンに似たタイプの現役NFL選手がぱっと浮かばない。真っ先に思い浮かぶのは、”レベルはさておき”を太字で強調しつつの兄者であった。あるいは、現役選手から強いて挙げるなら機動力のないラック。いずれにしてもパサーとしてはそのくらいレベルが高いと見ておるところである。アメリカンフットボールを投げるために生まれてきた男とか言いたくなるくらい美しいパスを放る。
 チームが思うように勝てておらず本人のパフォーマンスも不安定。その要因として、先日HC職を解雇されたジム・モーラオフェンスとの相性が悪かったとの解釈がある。去年のスタッツが何よりも雄弁であるが分析するには至っていない。
 そこへ来て、本日、カレッジオフェンスの天才ちっぷケリーが次期UCLAのHC就任との報。ちっぷの引き出しを侮ってはならぬとはいえ、さすがにローゼンとの相性は最悪の部類であろう。アーリーエントリーへの道が完全に出来上がってもはや竣工式待ちと見てよろしいか。

 ローゼンがミスしたパスの中には「レシーバーがそこにいなかっただけでスポットは絶妙」と思えるものが散見される。例えばトリプルカバーの中なんだけど唯一誰もインターセプトできないようなスポットに落としているとか。レシーバーもいませんでしたけどねとか。
 初年度は、エースがジョーダン・ペイトンというタレント不足の中でも結果を出した。彼に頭のいいレシーバーがつけば、あるいは時間をかけてレシーバーとの呼吸をピタリと合わせればとんでもないQBになれる可能性を見出しているところである。兄者を引き合いに出したついでに言えば、マーヴィン・ハリソンやレジー・ウェイン的存在が見つかればフランチャイズ確定。
 と、期待をこめてだいぶ絶賛してしまったが、パスの才能以外が不安ばかりであるのはドラフトマニア御既承の通り。機動力に難があるうえに線が細くヒットに弱そう。問題発言上等そうな性格。パフォーマンスにも直結していそうなメンタル。顔。などなど。マンハッタンビーチという、住みたい街ナンバーワンみたいな気候も環境も最高な金持ちシチー出身から、名物が曇り空としばれる湖風というクリーブランドなんかに来たら最初の冬にSNSで文句垂れて2時間で1万いいねくらいゲットしそうである。
 それでもなお、ヒューオフェンスに照らし、難しいパスを通す能力が最も高い(と思われる)という一点において、今のところ一番欲しいQBである。名前も主人公っぽい。全体1位で賭ける価値はある。どうせ外すんだからギャンブルもバッチこい。不安なら’19もQB指名で。


rSO サム・ダーノルド Sam Darnold(南カリフォルニア) 6-4/225
 ざっくりしたイメージでいうと「多角形レーダーチャートの面積が最も広い」と思われるQB。目視できる能力のうちで突き抜けたものは感じられないが、ショートやミドルのパスが正確で、勝負強く、デュアルスレットではないが機動力が高く(少なくともローゼンとは段違い)、視野が広く、身体もある程度できていてガッツもありそう。またローゼンよりは武骨な面構えでオフフィールドでの評判もいい。
 何かとネタにされるUSC出身QBだが、大学の先輩と比較すると、当時のカーソン・パーマーのような全体1位オーラはさほど漂わないものの、その後のライナート、サンチェス、バークリーと続くチャラさが醸し出す危険臭もあまり感じない。
 気になるのは、こちらの記事(音声注意)等で報じられた「ドラフトの指名順状況次第で大学残留も視野」みたいな噂。もちろん、具体的に名前を挙げたわけではないから必ずしもブラウンズ回避を示唆しているとは限らない。
 だいたいブラウンズファンは被害妄想が過ぎる、という戒めを込めて一つだけ言わせてもらうなら彼の発言は200パーセントブラウンズのことを指している。
 別に腹は立たない。そらイーライの後継者を探しているニューヨークとかに行きたいだろう。君の人生なんだから大事にしてほしい。回避した挙句2019ドラフトで再びめぐり逢い、さらに回避した挙句2020ドラフトで三たびめぐり逢うことになっても温かくお迎えする所存である。
 無駄話はさておき、USCのエースQBはシニアまできっちりプレーして豊富な経験を積むのが伝統的。最近では唯一サンチェスがアーリーエントリーだった(それだけで驚きのニュースになった)が、それでも赤シャツジュニアだから大学には4年在籍している。
 いよいよUSCからも2年生アーリーが出る時代が来るのかどうかは興味深いところである。今季の不安定ぶりからすると、ブラウンズのピック位置どうこう以前に残留の線が濃厚かなと思ってをりますけど。


JR ラマー・ジャクソン Lamar Jackson(ルイビル) 6-3/205
 デュアルスレットも度が過ぎるとドラフトをかき回す。デュアルっぷりだけならヴィック、VY、RGIIIに続く、文字通り5,6年に一人の大物といえる。朗報か悲報か、ハイズマン取得済。上に挙げた3人は全員トップ3以内指名であるが今回はどうなるか。3人のプロ入り後を鑑みて多少敬遠されるか。
 「いやーラマージャクソンはNFLじゃ無理だよ」って断言口調でぶった斬っとけばとりあえず通ぶれるのでおすすめ。このテのタイプが難しいのは、パサーとしてトップクラスでないことは分かっている、じゃあどのレベルなのか、という判定の難しさではなかろうか。明らかにレベルが違うなら素人目にもわかろうが、中庸パサー集団の中の優劣なんてわからしまへん。ラマーがNFLで必要最低限のことができるパサーなら成功する可能性が高いわけだが、個人的な印象だとパスタッチも決して悪くない。パス成功率はよろしくないが、イージーパスはしっかり通す。今、某チームはイージーパスでINT食らう男がエースやってるけ。
 いずれにしても、ラマーを獲るならラマー仕様のオフェンスに大変身するくらいの準備が必要なのは間違いないところであろう。その意味において、自分のオフェンスに拘るヒューとの相性はあまりよろしくないのではと予想する。でもやっぱり見てみたい気もする。それが、度が過ぎたデュアルスレットの中毒性といえよう。
 なおアーリーエントリーしたとして、来ドラフトの「ジョーカー」は彼でないことを付しておきたい。
 

SR ベイカー・メイフィールド Baker Mayfield(オクラホマ) 6-1/201
 ザ・ジョーカー・イズ・ディス・キッド。
 ピックするのも怖いしスルーするのも怖い。ハイズマンを受賞するかどうかはわからないが、少なくともファイナリストは当確であろう。パス成功率は2年連続70%超え(目下)。
 去年の、逃げて逃げて活路を見出して勝つ汁スタイルからは一皮剥けたようであるが、こんどはカレッジ界での存在感そのものがジョニーっぽくなってきた。テキサス工科時代にウォークオンから1年生開幕先発というドラマ性抜群のデビューを果たし、このまま努力を絵に描いたような主人公キャラに育てば最高だなあと思っていたらずいぶんと破天荒な方面へ向かわれた。
 プロのスピードを目の当たりにしての「そもそもNFLレベルじゃありませんでしたー」ルートがちらつきすぎて目ェ開けてらんない。身長はたぶん5-11だと思う。しかし強烈なスター性が侮れない。味方と衝突しない限りにおいては相手を挑発するスタイルもそんなに嫌いではない(プラス要素ではないけど)。
 トップ指名はないにしても、HOUの指名位置で彼が残ったらスルーしたらいかんのだろうか……という強迫観念との攻防が予想される。ちなみにブラウンズの狂った感覚を基準にするならば、ジョニーが全体22位ならメイフィールドはもっと上でいいということになる。アル中じゃないから。

***

 この下のグループも多種多様で面白いと感じているのでいずれまた。
Posted by karashimentai at 12:04│Comments(9)
この記事へのコメント
今後記事にされるのかなと思っていますが来季FAのQBについてはどう思われますか?
ブリーズはともかくMIN3人衆に加え、カズンズあたりは出てくるのが現実的で先発としての期待感はありそうですが
Posted by TS at November 26, 2017 15:06
大物FAはハナから諦めるのがブラウンズファンの心得ですw
よってカズンズは今のところ眼中になく、出てくる可能性が高くて今ホットといえばキーナムですか。
ブラウンズはカネ(キャップ)持ってるだけに怖いですねえ…
Posted by mentai at November 26, 2017 17:52
Vikesはテディをロスターに戻しちゃいましたからね…
(戻さなかったら負傷オプションでもう1年あったのに
なのでそこの見極め次第かと。
サム君が補償3巡相当の契約を何故か勝ち取ってくれるのだけが既定路線だと思いますw

あと、キーナムが前に言ってたディープ&ドローにハマるQBだったのは知らんぷりしますww
Posted by ニシ at November 27, 2017 08:21
私はローゼンをイチオシにします。

テキサスA&M戦の逆転勝利を見ました。まぐれっぽいパスもありましたが、ローゼンのリズム感のあるオフェンスで、♯Dも落ち着いた感じがします。

ローゼンが1番じゃないかもしれないですが、ブラウンズの再生にはこのような人選が必要じゃないかなと思います。
Posted by vinta at November 27, 2017 23:47
>ニシさん
まあこの期に及んではサムでもいいかなw
ヤツをさらに金持ちにさせるのは癪ですがw

>vintaさん
ローゼンは、スクリーンやダンプオフ系以外ではリードボールの意識が常にある感じでレベルが高いですね。視野も広そうです。
ブラウンズはどうせ外すんだから賭けてみたいQBです。
あとは、今後出てくるかもしれないキャラ問題次第ですかねw
Posted by mentai at November 28, 2017 19:40
ローゼンのとこ読んで、思い出したんですが、かつてカリフォルニア界隈産駒のRBでドラフト1巡で指名されるも、された地がバッファローという極寒の地で、Hit&Runや拳銃のトラブルでトレードに出され、その地ではフットボールに集中しBeastと化して、今年地元に舞い戻り復帰したヤツのことが頭をよぎりました。
温暖地育ちに極寒地は合わないこともあるし、QBで素行?性格?に問題あるなんて、アル中パリーピーポーのこともよぎるんで、現時点で私は上位でのローゼンはスルーです。素行問題で順位落としてプロボーラーとかって何かDBのイメージというか、ARIのマシューとかKCのピータースとか。

今カレッジでアスリート能力の高い選手はOLよりもDLをやる傾向が高いようなので、OLだけでQBを完全にプロテクトするのは難しいように思います。
ダラスの鉄のOLでさえ一人LTが欠けるだけで、クレイボーンが1試合6サックとかなってたし、全試合出場してOL無傷なんて奇跡にちかいし、ある程度かわす能力や、逃げ回れてパス通せるウィルソンやニュートンほど速くなくても、プレスコットくらいの機動力は欲しいですし、走りながら投げるパスのコントロール力が高いQBがドライブを続けていける鍵になると思います。
私はそんなカレッジ詳しく見てないのですが、このmentaiさんの記事読む限りではディック掴みの異名もある?ない?メイフィールドかな。だいぶ前に警官に呼び止められた際に、逃走してアメフト選手でも何でもない警官にサックされるというオチまでついてるし、ローゼンよりヤベー臭もするが、負けん気や勝運持ってる感で、私は下位指名でジョーカーに一票です。
昨年DALが引いた宝くじのように、セイクオンとメイフィールド指名で、エリオット、プレスコットのダラス超えみたいな展開来たら、嬉しくて発狂するな。
Posted by mikan at December 02, 2017 01:34
バークリーからのメイフィールドは、流れとしてはありそうで怖いです。
こうなってくると、デショーン・ワトソンは実にいいプロスペクトだったなあとw
Posted by mentai at December 05, 2017 19:09
この中なら、私はダーノルド推し。ローゼンとメイフィールドには何となく地雷っぽいものを感じるしw、ジャクソンに行くんだったらまずダーノルドだよな、と思います。
Posted by SteelCity at January 09, 2018 11:00
ローゼンはキャラ面でのよろしくない噂が漏れてきてますねえ。
とある理由により、親が金持ちってのはなんか不安ですw
Posted by mentai at January 16, 2018 12:16