February 24, 2017

‘16/’17回顧と展望:WR編

 その後「プライアーにはタグを貼らないだろう」という、うっすい噂が出た。契約前進を意味するのか、放流辞さずを意味するのかも何だか判然としないという。

※本項にて「ルーキーズ」とは、コールマンを除く新人3名(ルイス、ヒギンズ、ペイトン)を指します。

【16回顧】
 テレル・プライアー 16試合15先発 77捕球1,007yd(平均13.1yd)4TD
 コーリー・コールマン 10試合10先発 33捕球413yd(平均12.5yd)3TD
 アンドリュー・ホーキンス 16試合5先発 33捕球324yd(平均9.8yd)3TD
 リカード・ルイス 16試合3先発 18捕球205yd
 ラシャード・ヒギンズ 16試合0先発 6捕球77yd
 ジョーダン・ペイトン 4試合0先発 1捕球3yd

 (ランスタッツは省略)

 ジョシュ・ゴードンとかいう人が、復帰かと思ったら自主的に施設に入るだとかなんだかで結局今季はお目見えせず。コールマンは当然として、ルーキーズにも頼らざるを得ないかな……と思っていたところに彗星の如く現れたのがプライアー。
 自身へのおさらいも兼ねて昨季(15シーズン)のプライアーを振り返ると、QBとしてCINからカットされ、WR転向を宣言したのが7月。「ルーキーWR」としてブラウンズ入りするも、ファイナルカットを生き残れず開幕ロスター漏れ。その後、ケガ人の穴埋めで呼び戻されたのはシーズン終盤で、最終戦でようやく公式戦初レシーブを記録。2016の成績は1捕球42yd。
 従って、今季のキャンプ開始時は普通に53ロスターすれすれからのスタートだった、というのが妥当な見立てで、小生がようやく「開幕ロスターは安泰」と確信したのはプレシーズンでの先発待遇を目の当たりにしてからであった。それでもなお、レギュラーシーズン先発を見据えているのかどうかはまだ怪しかった。
 で、蓋を開けたらコレ。まさか転向2年目でここまで伸びるとは。余談だがHOUのブラクストン・ミラーがこれに続けば流れができるかもしれない。アスリートQBは飽和しとるんだから。

 ドラ1ルーキーのコールマンは、Week2にいきなり104yd2TDを記録し、大いなる期待を抱かせた直後の練習中に手を骨折、完全に出鼻をくじかれた格好となった。タイミングが絶妙すぎて黒霧を文字通り霧状に噴いたのがつい昨日のことのようである。
 Week9にようやく復帰し、その後は全試合に先発するも、最高でも1試合41ydという低空飛行のままシーズン終了。完全に仕切り直しとなる。

 ルーキーズは特に見せ場なし。ケガ人の代役でルイスが比較的試合には出たものの、出番に比して懸案だった落球も目立ち、現時点では3人の中でそこまで飛びぬけているわけでもないと思われる。

 そして開幕前、「どちらか片方は切られる」と予想していたホークとガブ。切られたガブのATLでの活躍は、多くのファンが御既承の通りであるが、じゃあホークを残したのが失敗だったかというと、そない単純な話でもないだろう。
 ホークもガブも、ベストシーズンはカイル・シャナハン時代の14シーズン。今季のガブは(数字上)実はキャリアベストですらなく、ブラウンズファンからしたら「ブレーク」と捉えるには無理がある。特性を存分に生かせるチームに拾ってもらえて本当によかった、というだけのことである。
 ガブがたぶんブラウンズに残っていても今季のホークとさほど変わらなかったのではないかと思うし、逆にホークがATLに移籍していたらどうなっていたか。検証してほしいという願いもこめて、ツイッターでホークのSF行き予想を立ててみた次第である。
 ガブ勿体なかったなあ、と思う点を強いてを挙げるなら、あのサイズにして名ブロッカーであったことだが、それもまあ彼の特性を生かしているとまではいえないだろう。
 それはそれとして、ブラウンズが気にすべきは、ヒューオフェンスでのホークがしょっぱい結果に終わったという厳然たる事実だけ。さてスロットをどうしますか。


【17展望】
 こんなことになると思ってなかったプライアーとは単年契約であり、ジェイミー・コリンズと合意した今、オフ最大のペンディング案件となっているが、今のところ契約延長に関する進捗情報なし。
冒頭に記したようにタグは張らない方針という噂が出ているが、これが事実だとするとややショック。なぜなら個人的にはタグ推しだったから。
 まず、WRへのフランチャイズタグなら約15Mと推定されているキャップ圧迫については一切気にする必要なし。そして、今日日1000ydレシーバーはシーズンに25人生まれるご時世で、実績1年ぽっちのプライアーの長期的安定がまだ半信半疑。さらに、キャラ面の評価も「強いリーダーシップ」と「ボールクレクレ君気質への目覚め」「しゃべり過ぎ」が入り混じっているところであり、複数年契約を今結ぶのはリスクがかなりあるのでは、と考えているものである。
 加えて、(現場はこんな情緒的判断はしないだろうが)今季プライアーにはQBを含めてめちゃめちゃ働いてもらったので、労いの意味もこめて16-17の2年分で割って考えればタグ価格だってそう高くないだろうという、正に机上の空論に基づくタグ推奨であった。
 いずれにしても今後の展開を見守るしかないが、少なくとも来季は押さえてもらいたい。コールマンが順調に育てばマトモな先発コンビにはなる。

 同じくらい気になるスロットは、ホークとの契約があと1年。Sportracによれば1.8Mと安いのでカットはないと思うが、今年のインパクトのなさからして、果たして彼を競争なしのスロットWRで計算しちゃっていいのかという不安はある。格安サラリーはトレード価値にも通じる。
 ルーキーズにスロットタイプがいないのも気になる。強いて挙げればヒギンズがその道で育っていくかもしれないが、まだ海のものとも山のものともわからない状態なのでとりあえず計算外。ライアン・スウィッツァー(ノースカロライナ)や、シニアボウルから気になりはじめたテイワン・テイラー(西ケンタッキー)やら北軍だけどゼイ・ジョーンズ(東カロライナ)やらに注目するのは故なきことではない。

 そんなこんなで、そこまで大型補強でなくとも、中堅FAまたはドラフト中位での1枚確保は予想しているところである。
 ネタに突っ走るなら、ケンドール・ライトまたはテレンス・ウィリアムズ、あるいは両方連れてきてのベイラー満漢全席(いやゴードンをカウントしていいのかは微妙だけれども)。このクラスが取れるなら、3WRセットでコールマンをスロットに動かすことも考えられる。

 なお補足するまでもないが、プライアー放流なら事態は一変。FAで今季のプライアーに代わるWR確保は難しいから四の五の言わず12位でコーリー・デービス(西ミシガン)かマイク・ウィリアムズ(クレムソン)いけ、のスタンスに転じることとなる。コールマンとのバランスを考えたらウィリアムズなのかもしれないがワシはデービスがいい。
 マイク・エヴァンズのTBでの活躍は小生の予想を遥かに超えており、同系統のウィリアムズを軽く見たらいかんのは自明なのだけれども、それでもデービスにはちょっと格が違う可能性すら感じており、とりあえずコンバイン超注目の一人、弊留置場的WR採点における久々の「4ツール」登場まで期待している、と思ったらケガでコンバイン回避濃厚の一報。残念にもほどがある。

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この記事へのコメント
ホーキンス、シャニー行きもあるかもしれません。
しかしバッサリ切りますなあ、マネーボールさん。
そんなに整地する必要があるのかねえ。
Posted by oilman at March 01, 2017 10:39
キャリア最後にプレーオフ出たいみたいなんで、シャニーといえど来年のSFは厳しそうですね。
これでプライアーを放流したら、なかなか厳しいオフのスタートになります。
Posted by mentai at March 03, 2017 20:06