February 01, 2017

南軍メモ

 日曜日中にあげたつもりがあがってなかったヤツ。当日は、黒霧のオニオンスープ割りという新境地を開拓、これが異常にグルグル回る代物で、「いや絶対アップした」とは確信を持てない記憶状態であった。
 というわけで今更ながらメモを元に、練習を含めた、というか主に練習のシニアボウル感想をアップ。
 以下、南軍限定。北軍も同等にチェックはしてゐるが、気になる選手をいちいち挙げてたら実にキリがないので、対象を絞るための苦肉の策である。デズモンド・キングは乞われればS転向に前向き発言、またジャリール・ジョンソンは2巡ロックでいいんじゃないでせうか。

QB デービス・ウェッブ Davis Webb(カリフォルニア) 6-5/229
 MVP獲得。レッドゾーンドリルでエンドゾーン奥へ正確なフェードを投げるなど、パサーとしては練習中からいいものを見せていたが、本番で炸裂した格好。
 スプレッドオフェンスの中でも特にプロへのアジャストが大変といわれるエアレイド出身のハンデに加え、プレーフェイクの癖が読まれている致命的な指摘があるなど、時間がかかりそうなプロスペクトである点はおそらく揺るがない。純粋にパサーとしてより洗練されているゴフでさえ1年じゃ全く使い物にならなかったのだからウェッブはもっとかかると判断されるのがそう。
 ただ、TDパス後のサイドラインでのMic’d upで、ヒューに対して「(パスを通したレノルズではなく)エングラムをギリギリまで見ることを意識していました!!」とアピールしていた。これは具体的には、TEエングラムがインサイドのポストへ向かうルートをとっていたため、エングラムを目視することでSを中央に釣ってレノルズが1対1になる状況を作った、という内容のアピールであろう。
 デレック・カーが、カレッジシーズン終了後からドラフトまでの期間、練習でショットガンを完全封印したように、自分がやってきたオフェンスがプロで通用しないことを自覚した向上心次第でもしかしたら。

QB ジョシュ・ドブス Josh Dobbs(テネシー) 6-3/216
 今年のQB陣はウェンツの衝撃には程遠いが、練習でのドブスは、パスの軌道がとんちんかんでなかっただけでも3人のうちでは一番よく見えた。
 そしてシニアボウル先発へ。ドブス先発を決めたのはもちろんヒュー。だからといってドラフトに直結するわけではないが、とりあえずヒュー目線での評価の証。
 見た目はライアン・シェイジーアばりの眉なしだが、こちらはあどけなくて可愛げがある。ペイトン・マニングが母校を訪れて、ドブスがワンポイント指導を受けていた映像は好印象であった。
 
QB アントニオ・ピプキン Antonio Pipkin(ティフィン) 6-1/225
 練習ではハンドオフするRBと激突、試合でも無得点2INTなどいろいろとアレ。しかし名前を憶えて帰ってもらうだけでも価値があっただろう。

WR チャド・ウィリアムズ Chad Williams(グランブリング州立) 6-1/204
 FCSはクーパー・カップだけじゃねえぞと猛アピールしたスモールスクールWR。試合では目立てなかったが、練習では南軍トップクラスの好パフォーマンス。密着カバーを受けた際どいパスを次々にキャッチする競り合いの強さが特に魅力。ルートランは発展途上らしいがカットの切れ味は鋭く、1on1ドリルで頻繁にセパレートしていた。とにかく最高に仕上げてシニアボウルに望んでいる感じで、めちゃめちゃ好印象であった。
 てなわけで一番の評価を下したいところだったが、全体ドリルのとあるプレー後に、拳を振り回してケンカしやがった。コーチが止めてもまだ殴ろうとしていた。これがかなりのポイントダウン。元々すげえ悪そうな顔してるだけに。
 原因は、ケンカに発展したプレーそのものだけでなく、溜まりに溜まったものの爆発だったのかと想像をしてしまうくらいブチ切れていた。人生を左右しかねないシニアボウルに、みんながみんな仲良く励まし合って参加しているはずもなく、蓄積されたFCS差別があっても何ら不思議ではない。でもグーはまずいよグーは。
 と思ったら、本番中のサイドラインでめっちゃいい笑顔で談笑していた場面が抜かれていた。なんやかやインパクトを残してくれた選手。

WR ジョシュ・レノルズ Josh Reynolds(テキサス農工) 6-3/187
 てなわけで繰り上がりの南軍ベストWR。インパクトはウィリアムズに及ばないものの、広い可捕球範囲(所謂 ”catch radius”)を生かした難しいパスキャッチ連発でアピール。落球は記憶になし。強いて挙げれば本番での2ポイントコンバージョンくらいか(カバーマンが上手かった)。
 プレスカバーですぐルートを乱される線の細さが指摘されているため、シニアボウルを以て株爆上げとはいかないだろうが、ソフトに来やがったらやっちゃうよ、という決定力の高さは見せた。
 ただ中位巡レベルまで上がってくるようだとブラウンズニーズには引っかからないかも。

WR テイワン・テイラー Taywan Taylor(西ケンタッキー) 5-11/198
 プライアーが残留する前提で、ブラウンズ最大のWRニーズはホーキンスの後釜と考えているからこそ、スウィッツァーに執拗に注目してきた。
 そのスウィッツァーを、小さすぎるという理由で敬遠するならテイラーが有力候補になるかもしれない。練習ではちょっと落球が目立ったが、落球までのセパレート能力は十分アピール材料になりそう。スリーパーといいたいところだが、数字を残している(最終年98捕球1730yd17TD)だけに人気のほどは読めない。これまたコンバインが重要そう。

WR ライアン・スウィッツァー Ryan Switzer(ノースカロライナ) 5-8/179
 ちっちぇ!!
 ウェルカーより小さい。ガブとほぼ同じ。試合どうこうじゃなくて計量ショック。実はもう一人、カリーム・ハントという計量ショッカーがいるけど北軍なのでカット。
 タイラー・ロケット、スターリング・シェパードとの比較は撤回せん。さすがに2人のようにスロットとワイドアウトを自在に動くまでは無理じゃろう。
 でも欲しいは欲しい。やっぱりクイックネスはイカれている。サイズ以外の減点要因はなさそうだけど、ガブ並に小さいとなるとさすがにDay2はないかなあ、と思わせてのペッツか、などといった駆け引きまで考えると、意外とサイズの影響なく早めに消えるかも?

TE O.J.ハワード O.J. Howard(アラバマ) 6-6/249
 シニアボウルで初めて本領を発揮する、という前評判は本当だった。滑らかでスピーディーなダウンフィールドへの動き。歯を磨くように自然なワンハンドキャッチ。「ブロッキング寄りの万能TE」なんかじゃなかった。普通に一流レシービングTEのスキルセットではないか。
 そもそも彼のサイズはピュアレシービングTEのそれであり、ブロッキングがそこらのLTより上手いってのが「おかしい」ともいえる。
 そしてインタビューから漂う底知れぬ大物感。これは。バマからついに現れるのか。第二のオジー・ニューサムが。

TE エヴァン・エングラム Evan Engram(ミシシッピ) 6-3/236
 このタイプは去年デヴァルブを指名しているのでブラウンズには無関係かな、ってことで完全ノーマークだったため、個人的には新発見であった。
 こりゃ速い。全体ドリルにて、予想していた以上に素晴らしいスピードで中央を切り裂いていた。もうそこに居んのかよ的な。
 比較対象がジョーダン・リードってのは大袈裟ではなかった。コンバインが楽しみ。てか何この贅沢な2TE。ブラウンズよr(

G/T フォレスト・ランプ Forrest Lamp(西ケンタッキー) 6-4/305
 のっけから素晴らしいドリルを見せるも、High Ankle Sprainにより無念の初日退場。症状のほどは不明だが、一般的には最低1か月コースのケガといわれている。
 カレッジLTからGへ移籍しそうな経歴も含めてビトーニオ、もしかしたらザック・マーティン級とも言われる急騰銘柄であり、ぜひコンバインに出て欲しい対象。はよ治れ。
 で、結局ほとんど見られなかったため、本エントリの趣旨からは外れるが、間違いないG(T?)をお探しの向きに、ランプの「出世作」と言われているバマ戦動画をリンクしておきたい(Draft Breakdownリンク)。試合自体は惨敗の中、ティム・ウィリアムズのエッジにもジョナサン・アレンのブルにも対処する見事な敢闘フィルムである。これぞアイランドブロック。

G ニコ・シラグーサ Nico Siragusa(サンディエゴ州立) 6-4/326
 細かいハンドテクまでは語れないが、スクリメージドリルで安定感を見せていた。
 何より注目した理由は、シラグーサにCフィット説があるらしいため。「Cゴリ押し思想」は今季リーグ最強の結果を残した(ヒント:トラヴィス・フレデリック)。北は試してみる価値あるのよこれ。

DE デイション・ホール Daeshon Hall(テキサス農工) 6-5/265
 マイルズ・ギャレットの逆サイド。練習では非常にキレのある動きだったが、ゲームではジョーダン・ウィリス(カンザス州立)に持っていかれた形。ただDEについてはシニアボウル本番を重視してません。急造チーム同士の対戦ではどうしてもパスラッシャー有利なので。
 なおシニアボウル練習とは関係ないが、対TAMUはマイルズ・ギャレットがいないサイドにランを出すのが定石みたいになっていたので、ラン守備には難があるはず。ランもできないと困る大型のエッジなだけにドラフトでどこまで伸びるか。

DE タノー・パセニオ Tanoh Kpassagnon(ヴィラノヴァ) 6-7/280
 計量チャンプ。メイヨックが、北軍のSオビ・メリフォンウ(コネチカット)と並んで連呼してた選手で(てかほんとメイヨックはサイズ論好きね、小生も影響受けてるけど)、試合ではターンオーバーを誘発するサックを記録。これがまたお誂え向きに、リーチの長さが活きてギリギリ届いたもの。
 確かに体型は惚れ惚れする。どうせ素材オンリーならとことん素材をアピールしてほしい。次なる焦点はコンバイン。

DT モントレーヴィアス・アダムズ Montravius Adams(オーバーン) 6-3/308
 メイヨックと共に練習番組の解説をしていたダニエル・ジェレマイアが、ブラウンズにフィットしそうなシニアボウルメンバー1名というお題で挙げた選手。ちなみにメイヨックが挙げたのはメリフォンウ。シニアボウルウィークでよう出てきたわメリフォンウ。
 確かにめちゃめちゃ押し込んでおったが、能力の高さは昔から、むしろ稀有な才能を持ちながらパフォーマンスにムラがあるのが問題とずっと言われているようなので、シニアボウルのプレーで評価が動く選手ではないかもしれない。

DT タンゼル・スマート Tanzel Smart(テュレーン) 6-1/296
 一番印象に残ったDT。ただし、重心の低い体型がやけに目立ったことが影響を与えているのは否定しない。
 アンダーサイズをしっかりクイックネスで補ってアピールできていたのは素晴らしい。とはいえアーロン・ドナルドは早々出てこないのでこの人もコンバインが気になる。特に出足系(10ydスプリット)。

DT エディー・ヴァンダードーズ Eddie Vanderdoes(UCLA) 6-3/320
 南軍のベストDTは結局この人に落ち着くか。隙間を抜くペネトレーターというよりも相手OLをぶっ倒す破壊王としての存在感を示し、もしかしたら2ギャップ向きかもしれないが汎用性への希望も捨てきれない。かつて1巡評価も見たことがある彼がどこまで持ち直すか興味津々。
 ブラウンズが獲得した場合、シェルトンとの重量級コンビはジョローンDを彷彿させることに。重量DTがブロッカーをしこたま食ったうえで、ジョローンDと違ってそこからブリッツがガンガン入るなら、それはそれで魅力がある。

LB デューク・ライリー Duke Riley(ルイジアナ州立) 6-1/231
 全体ドリルでロスタックル連発。ランへの反応が素晴らしかった。
 ちょっと調べてみたところ、元は4ツ星リクルートでそれなりに有望ではあったが全米トップクラスが山ほど入ってくるLSUでは普通に埋もれるレベルのLB。そこから最終年にようやく先発を勝ち取り、さらにシニアボウルでインパクトを残すという着実なる亀の歩みの歴史は、プロでも成功しそうな上がり方だなあと。

CB トレデーヴィアス・ホワイト Tre’Davious White(ルイジアナ州立) 5-11/191
 計量の結果、高さは平均的であったがそこまでのマイナスでもなし。また練習中にケガして本番を欠場したのが残念だったが、長引くものではないとのこと。
 練習では、完全に裏をかかれてセパレートされるシーンもありつつ、基本的にはWRについていく方向転換能力の高さを見せて好印象。何よりも、陽気そうな性格が滲み出ていたインタビューがポイント高し。
 今年の上位CB陣は、全員が1巡候補でもあり2巡候補でもあるといえる群雄割拠状態なだけに、ホワイトのシニアボウル参戦は大吉と出そう。個人的には本日を以て1巡を予想。1巡で消えなかったら迷うことなく33位で。12位でCBは指名するな。

CB ダモンテ・ケイジー Damontae Kazee(サンディエゴ州立) 5-10/183
 南軍のベスト密着カバーコーナー。他のCBとは一味違うスピードとすばしっこさで相手WRにベッタリ。すげえいい選手。
 サイズ以外の不安点を挙げるなら、超アグレッシブなバスター・スクリーン的プレースタイルとお見受けするのでペナが多そうなところか。
 こりゃトップCB陣に割り込んでのドラ2あるで。

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この記事へのコメント
シラグーサはWFのモックでVikesの3巡bに名前が出てた時に調べてグースと関係無いとしってガッカリした選手ですねw
しっかし、ニーズがカブって無いですなぁ…
RBのプロスペクトの評価を見たかったのですが…
※テディの開幕までの復帰は確実に無い情勢で地元SB開催のシーズンスタートにADリリースを決断しなきゃいけなくなるとは
Posted by ニシ at February 02, 2017 12:01
>黒霧のオニオンスープ割りという新境地
確かに南軍の面々についてのレポートは、自分の如き怠け者には大変有難い、貴重な情報なれども、肝硬変寸前と医者から脅され捲りの宿六にとって、この正体不明のカクテルの方が実に詳報をば期待するものなり。
Posted by Liger at February 03, 2017 01:41
毎年、貴重な情報を有難うございます。
あと、ブリのあら汁を調理する際の、下処理(臭み消し)の方法も教えて頂ければ幸いですm(_ _)m
Posted by LiCaK at February 04, 2017 23:58
>ニシさん
南軍RBの目玉は、FBS新記録樹立のドネル・パンフリー(サンディエゴ州立)だったわけですが、ありゃプロでは正統派RBとして見るべきではないでしょうし、これという選手には気づけませんでした。
北軍で個人的注目だったカリーム・ハントは、体重をだいぶ絞ってしまったのが引っかかりました。3rdダウンバックとして生き残りを目指しているなら、ちょっとニーズから外れてしまいますね。

>Ligerさん
1:1から1:2の割合(スープ多め)で。ポイントは黒霧を熱燗の要領で温めることですw

>LiCaKさん
多少の臭みは珍味として食せる人間なので、人様に語れるような処理はしておりませんw
蛇口をシャワーモードにして、強い水圧で洗い流すくらいです。
Posted by mentai at February 05, 2017 10:29