October 19, 2016

’16 Week6 @TENNESSEE 雑想1:オフェンスと例のコール

 飲んだくれて更新遅れました。
 さらに長くなりそうなので2回に分けます。

 今季最小得点差での敗戦ではあるが、個人的な印象だと、ペッツ戦に次いで「惜しくもなんともなかった試合」であった。
 しかし、決して悪い意味のみで申しておるのではない。言い換えると、明確な敗因と呼べるプレーがなかった。モメンタムを掴んでもいないし潰してもいない(後述するが、オンサイドキック成功は「敗戦確定後」の出来事である)。
 ただただ戦力不足に起因する敗戦だっただけに、逆に考えれば、選手をアップグレードできれば勝てると信じられる試合っぷりだった。来年はリーグトップの原資あり。速報編で述べた「正しい方向」とはそういう意味であった。
 

本日のコーディー:26/41(63.4%)336yd 2TD 0INT レーティング105.3
 まずはこちらの、実にケスラーらしいTDパスから。

 開始2秒あたりで一時停止してもらうとわかるが、反対側のワイドアウトも手前のスロットも完全にオープン。ファーストターゲットじゃないから見えてません、と、ここまでは普通のルーキーQB。
 しかしケスラーは、このくらいの距離なら任せろとばかりにダブルカバーに投げ込んで通した。判断ミスを自力で挽回するTDパスであった。
 試合後は反省点としてミーティングで取り上げられたに違いない。

 ダウンフィールドの視野は今後の話として、周囲のパスラッシュはだいぶ見えるようになってきている気がする。デビュー戦では見られなかった、危ないところをうまくかわすシーンが何度かあった。
 それでも被サックが6(半分くらいはケスラーのせい)もあるということで、デザインが崩れた際の持ちすぎ病・判断遅い病は結構シャレにならないレベルであると推測できる。
 もう一つ、序盤中盤ラン警戒、最後はプリベントという守備を相手にしてのパススタッツなので多少割り引く必要がある。レシーブ陣も貧弱なのでそんなに割り引く必要はないと思うけど。
 以上は、まだまだ伸びしろがあるという期待を込めての感想。何せ、この4試合で判明したケスラーの一番の長所はその成長スピードである。


プライアーに関する優良記事
 Football Outsidersから。
 超長いこの記事を超簡単にまとめると、プライアーは
 ・ルートランやゾーンカバーの読みは発展途上
 ・高さだけでなく、上半身をうまく使ってオフェンシブPIにならないギリギリのフィジカルプレーができる
 ・天性の運動神経がフェイクムーブに活かされている
 ・ブラウンズだからNo.1レシーバーという評価は間違い。他チームでもスターターレベル
 個人的には、ボールキャッチ後にRACを狙いすぎて大きく後退する動きが気になる程度。ノーリスクから大当たりの掘り出し物。こういう補強が増えてくると強くなるだろう。


クロウェル早くも終了
 Week4でリーグトップに躍り出た後、ここ2試合は完全にストップ。
 インテリアOLのラインナップが毎週変わっているのも大きな要因だと思うが、もっと大きいと思われるのは、相手チームがラン封じに徹していること。つまりケスラー恐るるに足らずと。つまりケスラーがケスラーの力でまず1勝をもぎ取らないことには改善の見通し立たずと。


WRリカード・ルイスとルイスを超えられないルーキーズ
 42ydレシーブは良かったが、そんなもん帳消しの落球。4Q、3rd&15からのケスラーのドンピシャパスをポロリ。返しのドライブをTDされて15点差となったので、強いてキープレーを挙げるならこれになるだろう。
 とりあえず、今はオープンになれていることを評価しておく。そして、素材オンリールーキーのルイスをデプスチャートで抜けないヒギンズとペイトンは一体何をやっておるのか。


久々アナリティックス
 物議を醸したツーポイントコンバージョン。15点差を追う状況からTDを決め、9点差になった時点で試合時間残り2:07、という局面でXPではなく2点を狙ったもの。
 ブラウンズはこれに失敗し9点差のまま。残り時間を考えてもここで事実上の敗戦。
 そして次のオンサイドキックがまさかの成功となり、議論の火に油を注いだ。

 試合後のヒュー曰く、信頼している統計に従ってコールした、次に同じ状況になっても2点を狙うと。かなり自信満々。
 一般的なファン目線だと(いや解説者も首を傾げていたが)、XPを決めれば8点差だし、いずれ2点コンバージョンは必要になるものの、とにかく時間がないんだからとりあえず1TDで同点に追いつける状況を作っておくべきだろう、となる。

 ヒューの言い分は、9点差からの2ポイントと2点差からの2ポイントでは成功率が違うと。感覚的にはもちろん理解できる。後者は選択肢なしの状況だから、敵さんはじっくりアサイメントを確認できる。それに、仮に8点差でオンサイド成功だったとしたら、TENはプリベントなんてしないから次のドライブも全く異なる様相を呈していたはずである。
 それでも腑に落ちないのは、この場面で比較すべきが「9点差からの2ptと2点差からの2ptの成功率の差」ではなく、あくまで「XPと2点コンバージョンの成功率の差」だと考えるからである。
 小生、速報編で「ギャンブラー」と評したが、実は数字に裏付けられた判断。でもやっぱりギャンブルコールじゃねえのという、実に深い問いをヒューは我々に投げかけた。


お待たせアーヴィング劇場



 これらに加えて、フェイスマスクの反則15yd。パスプロでじゃないよ、ランブロックでだよ。まじでなんなんこいつ。


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この記事へのコメント
時間がないから、じゃなくて時間があるから、キックが正解だったかもしれませんね。
残り2:07、TO2個ならオンサイド失敗しても3&OUTにすれば攻撃が回ってきますから。

本当に時間がなければ(例えば残り1分半TOなしとか)2ptを先にすべしというのが持論です。
先にキックだと後で2ptを失敗すればその場で終了。
先に2ptなら失敗しても残り時間で1TD1FG狙いに切り替えられます。
可能性は極めて低いですがゼロではない。
いずれ狙う2ptなら、失敗した時に勝てる可能性が0.1%でもある方を選ぶべきと考えるのですが、いかがでしょう?
Posted by 豹変 at October 19, 2016 21:16
Kessler
判断遅い、投げるターゲットばかり見ているのは先々不安ではありますが、コントロールは良いですね。
ショートパスですらまともに通せなかった諸先輩に比べたら、雲泥の差で先々まで期待出来そうです。

Pryor
シーズン前は全く期待していなかったので、こんなに大化けするとは思いもしませんでした。、
相手のエースCBにフィジカルで対抗できるので見ていて気持ちが良いです。
がしかし、厄介な箇所を怪我してしまいましたね・・・

信頼している統計
もしかしてチームマネーボールが出した統計なのですかね。
個人的にも支持出来ないのですが、1シーズンを通して評価しようかなと考えています。

Erving
『まるで成長していない』ですね・・・

Posted by redhotburger at October 19, 2016 21:53
一応、10年(大学4年、xリーグ、x2計6年)、アメフトのディフェンスやった身としては、
ヒューの選択も正解だと思います。
1TDでも間違いなく同点という場面と
TD取られてもTFPで2点取られなきゃ大事という場面では、
前者の方が守ってて辛いから。
1TD差でインターフェア2回やって負けたことがあります
まぁ、2ポイントが成功しなきゃ、結果論ですがwww
Posted by ああ at October 19, 2016 21:57
アーヴィングやばいですね…DEのワンパンで青天するCとかいう前に、スタント見えてないのかよ!という視野の問題ですか…
ディレイブリッツが無限に決まりそうですね…
Posted by K猫 at October 20, 2016 08:40
>豹変さん
残り時間の話でいうと、2pt失敗>オンサイド成功後のドライブで、ヒューがモタモタと時間を使ってしまった事実があり
「ちゃっちゃとFG蹴って成功していれば、オンサイド失敗でももうワンチャンあった」という批判もあります。
正解は出しようがないので私もヒューの判断にさほど憤っているわけでもありませんが、
ファン目線だとどうしても「確率が低くなろうと最後まで勝ちへの望みがつながるほう」を正解としたいところはありますw

>redhotさん
ドラフト当日の段階で、ケスラー指名について「俺を信じてくれ」と発言するのもかなりのギャンブルだと思いますが、
その点ですでにファンの想像を超えるアウトプットが出ているだけでも、ヒューは長期で任せたいHCだと信じています。
でもケスラーはまだですw 勝ってませんから。

プライアーは次戦出場未定ですねー……

>ああさん
本格的な経験者の御来訪、痛み入ります。「あ」じゃなくてよかったですw
8点差と7点差での、守備側のプレッシャーの違いという視点はなるほどと思わされます。
クロックマネジメントとはまた違う、心理戦の難しさですね。

>K猫さん
スタントには相当やられてます。
見えてないというか、DLにそういう動きがあり得ること自体が頭から抜け落ちてるレベルじゃないでしょうか。
コーチが指導していないはずがないので、何回教えても忘れるとか、そっちの問題を
Posted by mentai at October 21, 2016 22:06