September 27, 2016

’16 Week3 @MIAMI 雑想

 #いちたすにたすサバイバル 効果で、普段は見ないブラウンズ戦を観戦した方が一人でもいたならこれ幸い。ダイナミックさがなく一般受けは悪いかもしれないが、限られた資源を戦術で絞り出すフットボールの醍醐味の一端はヒューが見せてくれたと思う。

1. 誰も予想していなかったこと
 延長までもつれること自体も予想外だったと思うが、なによりその敗因。
 マカウン、ナッシブ、コールマン、ヘイデン、あと誰かいたっけ、と「こいつが抜けた穴が痛かった」という結果になりそうな欠場メンバーは山ほどおるのに、何とその不在が最も手痛かったのはKパトリック・マレー。さすがブラウンズの隙のなさ。黒星に貪欲。まさかマレー欠場を効かせてくるなんて思わねえもの。
 パ……パなんとかさんは、加入が急すぎてホルダーと合わせる時間が全くなかった点で擁護の余地はある。しかしさすがに、最長46ydならマレーだって3/5は入れてただろう。成功率60%でいいという、プロのキッカーにとっては実に簡単なお仕事だったのである。
 パーなんとかさんにはありがとうそしてさようならと言いたい。言いたいが、クビにするとまた新規Kとホルダーとの合わせ不足で同じことが起こる可能性がある。どうしたものやら……と思っていたら次戦もパーキなんとかさんの続蹴決定。次は言い訳無用。

2. 本日のコーディー 21/33(63.6%)244yd 0TD 0INT レーティング85.9
 デビューのっけからディレーオブゲーム。3プレー目でファンブル、4プレー目でファンブルロストと、前菜なのにベトベトの揚げ物ばっか出てくるレストランで、今日は完封食らうやろねと本気で思っていた。
 しかしケスラーが徐々に自分を取り戻してからは最低限のことをやってのけた。この試合はケスラーではなくヒューの試金石であったわけだが、ペッツがブリセットを操ったくらいのレベルにはしっかり持ってきたといえる。試合結果の差はその他の差である。やはり今年のオフェンスの最大補強はヒュー&Co.であった。あんたならウェンツも十分活かせただろうに、とは思うものの、ヒューもウェンツをそんなに評価してなかったらしいからこればっかりは言っても詮無い。
 ケスラーは特に何もしていない。コールに忠実にファーストターゲットに通し、カバーされていても切り替えが遅いのでセカンドリードあたりで早々に潰されていた。自力でピンチを切り抜けた場面もない。嫌らしい言い方になるが、勝手なことをする判断ができる前にサックを食らっていたから試合を壊していない。
 「俺に任せろ」といったQBを未完成状態で運用しなければならなかったこの試合にはヒューオフェンスのエッセンスが詰まっていると思うので、個人レベルではプレーバイプレーで研究するつもりであるが、動画切り取ったり図解したりが面倒なのでここにあげるかどうかはわからない。
 何よりケガしなかったのが最大の収穫。試合でケガしないQBってすごくね。

3. ノットワイルドキャット
 テレル・プライアーがオハイオステートのスターだった時代を思い出したかどうかは定かでない。
 最初は、ああワイルドキャットか、まあそれくらいは織り交ぜるかな、と思ってたらその後普通に入れ替わって普通にパス投げさせてた。つまりケスラーが完全にサイドラインに下がってた。
 あえて冷徹に分析するなら、クラッチではなかった。重要なサードダウンで、洗練されたWRなら捕っていたであろうパスを2本落とした(あれを落球とするのは酷かもしれないが)。
 ただ、パス、ラン、レシーブ合計でジャスト200ydの男に文句のあろうはずもない。ここまで引き出したヒューもあっぱれ。
 以下に、プライアーの食虫植物のような成長スピードを図示してみた。

 キャンプ前:去年よりは洗練されてるだろうけどロスター当落線上かな
   ↓
 キャンプイン:お、ロスターいけそう 
   ↓
 プレシーズン中:なんだロスターは議論するまでもなく余裕か
   ↓
 開幕時点:ゴードン復帰までは先発だな
   ↓
 現在:ただのハート&ソウル


 「QBプライアー」で悩ましかったのは、そもそもウエポンがプライアーしかないのにプライアーがQBだとレシーバーがおらんくなる点にあった。
 つまり、Week5にゴードンが戻ってきてみなさいあんた。

4. パスター擁護論
 RTパスターがホールディング3つにフォルススタート2つの逆噴射。しかし今回は相手が悪いので多少は仕方ないところもある。相手はドデカく使おうウェイクだよ。
 おそらくヒューは、右サイドへのアイソレーションを好むので自らの役割をバッチリ理解しているランブロッカーにこだわる。だからこそのRTパスター再抜擢であり、実際にランではパスターも結果を出していた。これほどランゲームに満足できたのは久しぶり。

5. 呉にデュークあり
 個人技でダウン更新できるのは、コールマン無き今デュークしかいないと見せつけたゲーム。
 今回はラン10回、レシーブ5回で計81yd。いやもうこれが最低ラインですよ。ボールタッチ15回はノルマですよ。飼い殺したらまた他のチームであほみたいに活躍すること請け合いだから早く活用法を確立せい。

6. 他のOL話
 スナップ前にRGベイリーが妙に動いていた件については、サイレントカウントだったため、ベイリーが振り返ってQBケスラーのステップを見ながら隣のCグレコに合図していたものであった。2回目のディレーオブゲームはここのエクスチェンジがうまくいかなかったため。
 
7. ウェーバーピックアップス
 CBブリーアン・ボディ=カルフーンがピック6。
 そのピック6を生むパスラッシュをかけたのがDEタイロン・ホームズ。
 終盤にブラウンズ唯一のサック&ファンブルフォースを決めたのがOLBコーリー・レモニエ。
 いや嬉しいしナイスピックアップだけど、一体トレーニングキャンプってなんなん。もっと言うならブラウンズロスターってなんなん。
 などという憎まれ口をブログにアップすることは控えるが、それにしてもホームズはナイスクレーム。押し込みながらの横が速い。持ち球にコンバージョンサックがあるとなると、エッジ一辺倒のラッシャーよりよっぽど即戦力かもしれない。

8. 延長戦
 コイントスに勝ってキックを選んだのは理解できる。
 なんかやか2TD取ってたとはいえ基本的にTDは狙えないオフェンスだし、MIAオフェンスを止めるDのほうが信頼度高かったし。
 ただ、延長戦は先行を取ったチームのパンターが本領を発揮できる場でもあり、思いっきりオフェンス開始地点で不利を食らってしまって万事休す。
 最後あっさりだったのは仕方ない、FGでもTDでも一緒だから。

9. NEXT
 @WAS。
 ブラウンズにはもはや選択肢なく、基本的に今回と同じメンバーで戦う。試合後に飛び込んできたベイリー逮捕の一報でOLは再々編が必要になる。
 カズンズは波の荒いQB。乗せてしまえば30点差くらいつきそうな爆発力を持つ一方、コインの裏が出ればブラウンズにもチャンスがある。現状戦力であっても戦意喪失していないことを見せたCLEの裏を張るのはおすすめしない。

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この記事へのコメント
良く分かってないのですが、ハイライトだとプライアーのレシーブ爆発してたので、ゴードン帰ってきたら豪華なWR陣かと妄想してたのですが、もしかして間違ってますか?
ドラフトからしてQBは来年だと思ってたんですけれど・・・・。

事情はわかるのですが、コイントス勝ってキックですか。
やり合いになったから良いものの、一発TD喰らってたら、流石のブラウンズファンも・・・・・

スペシャルチームはコーチも併せて来年でしょうか。
スナップミスは悲しいです。

あぁ、ゴードン、早く会いたい。
Posted by くろたん at September 27, 2016 20:04
プライアーはカレッジならハイズマン候補に名乗り出る活躍でしたね。
きっと試合翌日には#11のジャージがクリーブランド界隈ではよく売れたでしょう。
Posted by bark at September 27, 2016 20:15
試合で怪我しないQB
という一文に新たなフラグを感じてしまうのは私だけでしょうかw
Posted by 通りすがり at September 27, 2016 21:57
RG3はシーズンアウトですか?
異論はあると思いますが、僕はまだ見切りたくないのですが。
Posted by ニール at September 28, 2016 12:34
現有戦力で何とか戦うという醍醐味を味わえました。フルゲーム見ました。
早くヒューに勝ち星をプレゼントしたい。可能だと思う。長期政権になれば、早々に再建期から脱しそう。いやそれはわからん。

結果知っているのに4Qのタネヒルのファンブルロストではガッツポーズをしてしまいました。すぐに「ああ、ここから負けるんだぁ」と暗澹たる気持ちになりました。

ケスラーもサイドラインですぐ反省会が出来るので最高の育成方法じゃないかな。災い転じて…。
Posted by vinta at September 28, 2016 17:28
ブラウンズ、あらゆる手で負けてきますね。
FG外しもショックというより、やっぱりなという気分でした。
しかし、来年は#1Pickに相応しい選手がいるのでしょうか。

26代目Kessler君
やらかしが3/4と、歴代の先輩たちを凌ぐ強烈なデビューシリーズに絶望で頭を抱えましたが、
期待値がマイナスだった分、意外に悪くないと思えてしまうのが悲しいです。
しかし、相変わらず判断が本当に遅いですね。

ホッとしたmentaiさんに残念なお知らせ。
Pレベルらしいですが、腕を怪我しているらしいです・・・


Dukeは甘寧ですか。
唯一ファンタジーで獲得しているブラウンズ選手なので、
獅子奮迅の活躍をお願いしたいのですが、こちらも怪我したみたいですね・・・

Pasztor擁護論、僕も一票。
故障明けとはいえ、腐ってもWakeに、隣にはSuhがいたらね。


Baileyの飲酒運転にマリファナ陽性程度では、
よくある話ともう驚きません。
Posted by redhotburger at September 28, 2016 18:42
>くろたんさん
そうなるはずだったんですけどね……
まあプライアーが独り立ちしてくれればコールマンとの両翼で土台はできるでしょう。

STCだけは謎の長期政権を築いてるんですが、一体何が買われているのか。
来年もピックがたんまりあるので、Kは確保してほしいですね。

>barkさん
地元のカレッジスターがプロでブルーカラーとして戻る、ってクリーブランドには最高の存在かもしれません。

>TSさん
3試合は耐えてくれると信じますw
Posted by mentai at October 01, 2016 17:46
>ニールさん
今季中に戻る可能性はありますが時期未定です。
プレーぶりというよりは今回のケガで、もうフランチャイズQBへのカムバックに期待するチームはなくなったかもしれないですねえ。
いっそプライアー路線で(

>vintaさん
0-3だし負け方もアホですが、内容的にはここ数年で一番期待しています。
新HCは大抵「タレントを活かす」と言いますが、ちゃんと実行してるブラウンズHCとして、ヒューはブッチ以来だと思います。
今回はハズラムも辛抱してほしいです。

>redhotさん
今のところ全体1位に値しそうなのはテキサス農工のギャレットのみでしょうか。
パスラッシャーは足りてますが、トップはそういう発想で指名するところじゃないと思っているので逝ってもらいたいです。

ケスラーは練習全参加、デュークはケガ人リストからも外れているようで一安心です。

今はランでオフェンスを組み立てるしかないので、パスプロに多少目を瞑ってでも、ルーキーが育つまでRTパスターはやむなしでしょう。
見えてるサイドならケスラーもまずまず逃げられますし。

Posted by mentai at October 01, 2016 17:56