May 08, 2016

2016ドラフト結果論(2):ユニットの箱買い

 前のコールマン紹介のエントリにおける、出身カレッジシステムや師事したコーチからドラフティの活躍を予想するという手法は平たくいうとマイブームであり、競馬予想でいうところの血統重視派のような、あくまでイチ流派に過ぎないと理解いただいたうえでお楽しみいただければ幸甚です。

 コールマンを紹介した流れでその他の、いや「その他」と呼ぶにはロスター入りが濃厚すぎるWRズ。
 

4-114 WR リカード・ルイス(オーバーン) 6-2/215
 【昨季成績】 13試合 46捕球716yd(平均15.6yd)3TD ラン29回158yd1TD
 【コンバイン等結果】 http://www.mockdraftable.com/player/6072/

 人事部長ベリーは、ルイスをディープスレット候補として採用したと会見で語った。サイズとスピードがあるうえ、跳躍力を活かした捕球到達点も高く、ディープのみならずレッドゾーンでの素養は十分。
 ただ、カレッジではあまりそのような使い方をされてきておらず、むしろリードオプションのRBとしての起用が目立つくらいで(キャリアで68キャリー578yd)、最終年以外はWRとRBが半々といってもいいようなスタッツを残している。それでもここで指名するんだから相当素質を高く買っているのだろうが、正直、素質の高さや経歴なんかも含めてグレッグ・リトル感は漂う。落球多いらしいし。
 最近のオーバーンWRは、サミー・コーツやらダキール・ウィリアムズやらの未完フリーク系が多いのでたぶんその系統。今オフの補強っぷりを見るにヒューはディープアタックする気があまりなさそうだから、あくまでデコイとしての「スレット度」を優先させたのかもしれない。

5-154 WR ジョーダン・ペイトン(UCLA) 6-1/207
 【昨季成績】 13試合 78捕球1,105yd(平均14.2yd)5TD
 【コンバイン等結果】 http://www.mockdraftable.com/player/6152/
 
 そしてコールマンともルイスともまた違ったWRのご指名。UCLAのキャリアレシーブ回数記録保持者。
 過去2シーズンで計145捕球2059yd12TDと、ブルーインズのメインターゲットを務め、「暫定ジョシュ・ローゼンのパスを最も多く受けた男」でもある。
 バンプに怯まず、ランブロックが強力で、中央でのキャッチを厭わず、強烈ヒットを食らってもボールを落とさない。捕球力は、正確に投げられたパスのポロリは少ない堅実派との由。とりあえずコールマンへのバブルスクリーンの筆頭ブロック役員に任命。
 セパレート能力が高くないこと(コンバイン成績は悪くなかったが)、加えてスーパーキャッチ系でもないので、ここ一番のターゲットではなさそうだが、ジョー・ジュレヴィシャスやマイルズ・オースティン(ブラウンズ時代)のような、繋ぐレシーバーとして生き残りを目指す。あとは彼らのようないぶし銀の役割を受け入れる性格かどうかがポイントか。

5-172 WR ラシャード・ヒギンズ(コロラド州立) 6-1/196
 【昨季成績】 12試合 74捕球1,061yd(平均14.3yd)8TD
 【コンバイン等結果】 http://www.mockdraftable.com/player/6012/

 まさかのWR4人目、しかもほとんどのモックで3人中一番人気だったであろう、わりと大物。
 これまた大学のキャリアレシーブ回数記録保持者で、特に2014シーズンは96捕球1,750yd(平均18.2yd)17TDと強烈な活躍。この年はQBがギャレット・グレイソンだったことも大きかったはずで、昨年は足首のケガやQBレベル低下の影響により成績を落としたがそれでも1000yd超えだし、むしろ落球はシーズン8回から3回まで大きく改善したそうである。
 パワー5カンファレンスに属していないので評価は一段落ちながらDay 2は外さない、という予想が大半を占めていたように記憶しているが、コンバインで40ydや垂直跳びをはじめ、軒並みTEばりの低調な成績だったことが響いてか落下。
 ブラウンズはペイトン指名でWRを打ち止めとするつもりであったが、さすがにヒギンズがここまで残ったら無視できない、ってことで急遽指名したのではないかと妄想しておるところである。だって「WR4人指名」が計画通りとは思えないですもの。
 起用法にこれといった適性が見受けられない(ブラウンズがペイトン指名を優先した理由?)が、カレッジではコールマンよりも多様な使われ方をされており、ルートの動きが多彩で、グレイソン時代はフェードもよく捕ってるし、何でもできるコンプリートWRという見方もできる。コールマンとの先発コンビまで成長するか、やっぱりコンバインの印象が正しくて全然使えないか、どっちかの極端に振れそう。


キャンプでのロスター争い予想図
 以上、普通にBPA順でいってたらちょうどひっくり返ったのではないかと思われる三者三様な面々。役割まで想定して一人ひとり選んでいったらこうなった的なこだわりが感じられるラインナップ。コールマンも含めると、今年のドラフティだけでバランスのとれた立派なユニットを仕上げられる勢いである。
 正直、ハートラインもホーキンスも昨年ケガで全試合出場できていないので、今年のどこかのタイミングで本当に実現する可能性も否定できない。それはそれで割り切って試合を楽しめる。
 
 一気に熾烈になるロスター争いのうち、ドラ1コールマンは当確として、あとは、
 
 ルイス: vs プライアー
 ペイトン: vs ハートライン
 ヒギンズ: vs 強いていえばホークとガブ

の構図が予想される。
 もちろんWRは5枠か6枠あるはずなので、vsの一方が必ず消えるわけではないが、争う相手のレベルが低いほどにルーキーのロスター生存確率が高まる。ただヒギンズはサイドライン際も強いので、キャンプで力を発揮できればWRの構成バランスに関係なく残れるだろう。
 ムーアとジェニングスは、現時点では残念ながらカットが既定路線と考えざるを得ない。

 プライアーはまだWRとして何者でもないし、ハートラインは、もしカットすれば3M浮くことが当然フロントの頭にある。また、小兵として120%のプレーを見せてきたホーキンスは満身創痍、今オフはコロンビア大大学院なんかに通っちゃってぼちぼち引退を考えていても驚かない。
 以上を勘案すると4人全員ロスター濃厚。ヴィンス・メイリナントカさんみたいな残念な指名はこの中にはない(怖いのを強いて挙げるならルイス)。アル・ソーンダースは長いキャリアの晩年にきてこの大仕事である。よろしく頼みます。

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