March 12, 2016

本で読んだマネーボールのあれ

 今年はフロントの動きに肯定的な解釈をこじつけながら「NFL版マネーボールとは何か」を後追いで検証していくスタンスで臨む所存であります。その意味では良い検体2名の加入。
 もっとも、サシ副社長自身が自チームUFAのキープ優先とのたまった手前、実質全流出(カーダーは普通にキャンプでのカット候補ゆえ)はさすがに肯定しづらいが、まあ船出にはそんなこともあろう。

【IN】
 2人とも2013のドラフト外、つまりまだキャリア3年。ミニマムテンダーすらオファーされなかったRFAということで、すんなりこっそり獲得。
いずれも契約情報未発表。

G/T アルヴィン・ベイリー
 じわじわ興奮している加入。
 ドラフト当時欲しかった選手であることは覚えているが、2013ドラフト当時の弊ブログを読み返したところ、二日目終了時点ですでにベイリーがバリューゾーンに突入した、てなことを書いておった。つまりベイリーは3巡相当と考えていたことになる(読む価値ゼロですが形跡はこちら)。
 
 プロ入り後の3年間で先発経験は8試合のみだが、初年度からアクティブロスターに定着し、試合出場は強豪チームで計42試合。3巡はリーチだったようだがUDFAにしてはよくやっている、中間あたりの活躍ぶり。
 パワーと機動力のバランスの良さを証明するかのように、LGメインに活躍したアーカンソー時代から、プロ入り後はTとしても起用されてユーティリティとして活躍。
 ところでSEAからのOLといえば、マイケル・ボウイーもまだロスターにおる。ボウイーはケガが全然良くならず戦力になれていないが、丸2年経過して今年こそ言い訳無用の年。ベイリーとボウイーをミックスさせることができればOLはそれほどの緊急事態ではない。
 というのも、マックとシュウォーツが抜けたからといって同じレベルへの回復に向けて足掻く必要がないと考えているためである。去年のOラインを擁して3勝しかできなかったのが厳然たる事実であり、オフェンス補強はOL維持以外のアプローチで進めていかないと何も変わらない。むしろOL補強を弱めてスキルポジションに振り向けたほうがプロテクションも最大効率に近づく。
 専門職色(せんもんしょくしょく)が濃く、コンバートが一筋縄でいかないCがカギとなるので、FAないしドラフトでもう1枚くらい確保してもらえれば、あとは他のポジションに注力してもらってよろしい。

LB ジャスティン・タグル
 往年の名選手ジェシーの息子、くらいの情報しかなし。ドラフト当時コンバインにも呼ばれていないこともあって完全にレーダー圏外。でもそこからカットされずに生き残っているのだから、血筋(DNA及び英才教育)はやはり侮れない。
 現在SEA訪問中との報が流れて流出濃厚なクレイグ・ロバートソンの穴埋めと目されているが、キャリア的にはむしろカーダーの代わりに入るような選手。ちょっとわからん。わからんだけに楽しみでもある。


【OUT】
S ジョンソン・バデモシがDETへ

 プロボウルガンナーも流出。全部漏れとるやないか。肛門緩杉内。
 顛末を想像するなら、昨シーズン、ヘタにCBでこき使われたのでブラウンズとの交渉ではカネを吊り上げられた可能性がある。ブラウンズに「アンタはスペシャルチーム評価よ」って言われたって納得しないであろう。
 よってD国におかれてはくれぐれもDBとして期待されぬよう。あるいは、個人的に何年も願ってついに叶わなかったFS起用なら。カバーチームは本当に締めてくれます。

汁解雇
 誰がジョニーなんて呼ぶか馬鹿。応援していると思われてしまうではないか。
 果たして汁を掬って飲むチームがあるのか。フィールド上の能力的には、ロスターに入れる価値なら十分ある。とにかくチームの風紀を乱して雰囲気を悪くする要素をどう判断するか。御せる自信があるチームでないと手は出さないだろう。
 金があり過ぎてハングリーさのない汁はNFLから離れてもどこ吹く風とばかりに親のカネでクラブを経営、数年後に店が東西ラップ抗争に端を発する銃撃戦の現場となって「元NFL選手」として再びニュースの表舞台へ、インタビューは泥酔、隣にビッチ、あたりの未来を予見したい。


【キャパシ】
 以前どこかで書いたかつぶやいたような気がするが、キャパニックのネバダ大時代の師は、ピストルフォーメーションを発明したクリス・オールト(カレッジフットボール殿堂入りしている名将)で、SFはキャパニックを指名したのち、このピストルを導入すべく、当時OCだったグレッグ・ローマンをわざわざ派遣してオールトから直接指導を受けて、もしローマンに確固たる信奉システムがあったのならばそれを捨てて、オフェンスシステムをピストルリードオプション仕様に仕立てた経緯がある。それが見事に実を結んでの2013と2014。これを継続する限りにおいては現在の巨額契約もわからぬではない。
 でもって、ハーボーとローマンがいなくなった途端のあの2015では、全然違うオフェンスを敷くチームのファンとして拒絶反応を起こしても許されよう。そのリスクたるやNFL界のハリウッドザコシショウ。ヒュー、ペップさん、ウィルソンが作るオフェンスに、ピストルリードオプションでしか成功実績のないQBが加わって何ができるのか、知っているのは彼らのみ。まあ来たら応援するけど。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/karashimentai/52122735
この記事へのコメント
お邪魔します。
卍さんは結局フットボールが全然好きじゃないのではないか?
そこが大きな問題点ではなかろうか?と感じてます。
風紀を乱す要因の一つとして、フットボールに情熱を燃やす
集団の中、ただ才能にだけ恵まれて混ざりこんだ異物がいる。
そんな状況をイメージしています。

好きなものを抑制する(アルコールとかドラッグとか)
更生プログラムは聞きますが、嫌いなものを好きにさせる
プログラムってあるんですかね?
なければつける薬なし。
どこへ行ってもいいとこバックアップ止まりだと思います。
Posted by brkn at March 12, 2016 14:25
結局マックにもシュヲーツにもウチは縁がなく、獲ったのはバデモシのみ。
ST要員としての能力を高く評価されての事みたいですが、
Sならちょうど穴が空いてる(どちらかと言えば先発SSが欲しい)状況ですが、FSでもSSでも、問題なく両方イケるタイプなのでしょうかね?
Posted by Liger at March 12, 2016 18:51
『topがわからないから、決断ができない』というのには唖然としました。選手獲得よりも、予想もつかないところで笑いを取りにいくの優先させているようですね。このフロント…
というわけで、今年のドラフトもニーズを外した斜め上な選択をしそうで、非常に楽しみ、もとい不安です。
……普通にドラフトでゴフかウェンツをとればいいのに、まあブラウンズはある意味、監獄なので、プリズンブレイクには合っているともいえますが。

あと、嫌いなもの好きにというのは、開発できたらノーベル賞ものですよ。子供を勉強好きにさせたいと思う母親が、全国にどれくらいいるのやら。
Posted by フリ歩 at March 13, 2016 10:12
>brknさん
マンゼール氏は、試合での悔しがり方などを見る限りフットボールは好きだと思いますが、中毒になっている時点でフットボールよりも好きなものがあるということですから、おっしゃる通り好きとはいえないかもしれません。
ウェーバーは華麗に通過したようでwさすがに今の状態ではどこのチームも要らん、ということでしょうか。

フットボールに興味がないといえば同期のCBギルバートです。
他チームのスカウトがみっちりインタビューして、あコイツ全然やる気ねえわと手を引いたそうです。マンゼール以上にわかりやすい地雷だったという話もあります。
ライアンリーフやジャマーカスなど「世紀のバスト」は他にいますが、2014ブラウンズは「世紀の無能フロント」として後世に残したいですw

>Ligerさん
CBなんかよりは全然適性アリだと思うのですが、何せ頑なに(?)Sでは起用されなかったので未知数です。
カレッジではFSだったのでSSはわかりませんが、FSとしてはガタイも運動能力も申し分ないので、個人的にはぜひ見てみたいです。

>フリ歩さん
推測するに、やっぱり以前はハズラムが出過ぎてたんでしょうね。
ハズラムが口出しをやめたのかどうかがわかっていないというw
Posted by mentai at March 13, 2016 17:25
DETの地元紙に、まぁ社交辞令なのかもしれませんが、バデモシのC国に対するお礼の気持ちとチーム愛についての記事が載ってましたよ。

http://www.detroitnews.com/story/sports/nfl/lions/2016/03/11/new-lions-cb-bademosi-nothing-but-love-browns/81661296/

準備不足で混乱するフロント陣と、どんどん流出してしまう主力選手達を引き合いに、それでもUDFAではいいた自分にチャンスをくれたCLEへの感謝の気持ちやCJの引退声明ばりのチームへの愛情吐露。

自分は、こういう義理人情に篤いタイプの選手に弱いので、なんだか応援したくなってきたなぁ。
Posted by Liger at March 13, 2016 17:56
そういえば日本に旅行したツイートをアップしたりしてました。
倭の心の持ち主かもしれませんw
まじめで練習熱心だそうで、むしろなんで4年間伸びなかったのかが不思議なくらいですがwブラウンズの使い方がおかしかったんだ、ってことでぜひともD国での飛躍に期待したいです。
Posted by mentai at March 13, 2016 21:12
Ervingにかかる責任は、本当に重大ですね。
頼むから成長して頂きたい。


昨年の選手名鑑を見返してみましたが、BaileyはLGスタート予定になっていました。
一定以上の水準が期待できそうですね。

後日デポデスタの分析結果で取りましたとなったら熱いのですけどね。



Posted by redhotburger at March 14, 2016 14:21
アーヴィングは、開幕先発メンバーに入ってもらわないと本当に困ります。
ベイリーはカレッジでもGでしたし、やはりGとして見るのがよさそうですね。
RT探しはこれからですが、RTアーヴィング路線もありそうだなあ。
Posted by mentai at March 14, 2016 20:10