May 10, 2015

UDFAとトライアウター

 ダンテ・ファウラーが早くも今季絶望らしい。
 ブラウンズでは、ルーキーではないものの、大物FAとして加入したルチャールズ・ベントリーがキャンプ初日の全体練習の最初のスナップで即糸冬了したことがあった。ファンの最初のリアクションは怒りも悲しみもなく、ただただ脱力である。
 ファウラーはまだまだ先が長い選手なので、くれぐれも感染症には気をつけられたし。どう気をつけたらいいのかは存じ上げない。

 ルーキーミニキャンプには計77名が参加。内訳は、ドラフト指名ルーキー12名、UDFA契約4名、その他去年からいる若手11名、トライアウト招待50名。
 ってことでUDFA契約は僅か4名であった。発表が去年より遅かったのはトライアウト招待の人数のせいか。

 以下、UDFA契約の4名と、トライアウトメンバーのうち注目の選手を何名か簡単に。


【UDFA契約】

G ダリアン・ミラー(ケンタッキー) 6-4/307
 ドラフト指名予想がかなりあった "大物" で、5Kドルのサインボーナスと、15Kドルのサラリー保証をつけて契約した模様。
 ケンタッキーでは丸3年正LT。軽量な割に機動力も平凡で、ミズーリ戦でスピードラッシュに翻弄された点などが嫌われたと思われるが、狭いエリアなら堅実に守るテクニシャンでブルラッシュには強い。一流パスラッシャーとのマッチアップ経験量も強み。Gとして生き残りを目指すことになるだろう。
 こちらの動画はワンプレーだけのもので、このプレーのみを以てミラーを判断するつもりはないが、オフェンスラインマンとしてのセンスと判断力は感じられる。

OL タイラー・ルース(北イリノイ) 6-5/294
 一年目赤シャツ、翌年膝のケガで全休、というタイミングの悪い2年間を経て残り3年間はずっと先発LT。とはいえケガなくフル出場できたのは最終年のみ。
 軽量の割にフットワークも縦スピードも良くないが、NIUは完全ゾーンブロックのチームで、その経験に期待されての契約かもしれない。
 ルース見た後にたまたまアーヴィング見たらアーヴィングのゾーンブロックの凄まじさがわかった。引き立て役にするつもりはなかった。

DT ディラン・ウィン(オレゴン州立) 6-2/283
 ノンストップモーターが売りの白人ラインマン。カレッジではDEも。これまたスピードとクイックネスで勝負するインサイドラッシュの専門家。
 今のままだとちょっと軽すぎるのと、クーパー指名でポジションがじゃぶじゃぶのためしばらくロスターの目はなさそう。育成に値するとコーチ陣に思わせればPSには十分残り得る存在。

CB ディアンテ・ソーンダース(テネシー州立) 5-8/185
 コーナーバック。こーなーばっく。ロスターぱんぱんやで。たった4人のUDFAからまた入ってくるとは。どうかしている。
 しかもまたちっさい。別に小さいのが好きなんじゃなくて横についていける動きを求めたら小さくなってしまう、ってのは理解するが。
 パントリターン経験が豊富なのでそっちの採用かも。


【トライアウト】

QB ラキーム・ケイトー(マーシャル) 6-0/178
 マーシャル大の4年間でパス14,079yd131TD、カンファレンスMVPに輝いたこともあるスター選手。問題はもちろんサイズ。ジョニーとほぼ同じ背丈で、線は2回りくらい細い。俺より軽いQBがNFLでプレーしたらまあまあの確率で死ぬよねという。
 とはいえ他のポジションでのお試しとも思えない。そもそもクリッブス隊長やデナード・ロビンソンほどのアスリートではないし、ケイトーは見れば見るほど資質がパサーである。ブラウンズでとは言わずとも、NFLで見てみたい選手ではある。あ、てことはブラウンズだからこそチャンスがあるのか。

RB マーク・ワイズマン(アイオワ) 5-11/236
 大学での3年間で計2,602ydをコンスタントに稼いできたパワーバック。ドラフトから漏れたのは、ひとえにこういうバックをフル活用するオフェンスがNFLから消滅しかかっているのが最大要因だろう。
 ブラウンズファンにわかりやすい比較はペイトン・ヒリスで、カットバック何それ、テールバックポジションから直線的に抜けて当たって当たってぶちかましながら押していくミスターゴリゴリ。個人的には好きなタイプのランナーだが、ブラウンズでの起用法を考えると、パスレシーブ経験が少ない点が引っ掛かる。元々リードブロッカー出身なのでそっちはなんとかなりそう。

WR ケヴォンテ・マーティン=マンリー(アイオワ) 5-11/205
 もういっちょアイオワから。通称マーマン(今決定)。
 アイオワは走ってばっかりなオフェンスのため、WRとしてのスタッツは振るわない(シーズンベストが571yd)が、マーマンはおそらくPRとしてのお試しだろう。2013シーズンにパントリターンで2TDを決め、オールBig-10の1stチームに選出されている。この枠はまずまずチャンスあり。

WR カイル・プレイター(ノースウエスタン) 6-5/225
 正直残れないと思うが、元5ツ星リクルートという話題性があるので少しだけ。サイズだけで星5ツついたのであろう、その後の寒い活躍。しかし、それまでのシーズン最高であった59ydから、大学最終年にいきなり535ydと跳ね、これから伸びる可能性がないこともない。
 弱点は遅いことと、捕球力が致命的に低いこと。パワーをつけてブロック技術を磨いてレシービングTEになるしか生き残れる道はなし、との見方もある。

TE/FB E.J.ビブス(アイオワ州立) 6-2/258
 ドラフト指名予想もちょいちょいあった選手だったが、まさかUDFA契約にも至らないとは。高さ不足と、ブロッキングTEでもないのに40yd4.86@プロデーってのが嫌われたか。
 元々シームを縫うタイプではなくショートエリア専門のレシービングTEで、捕球力は極めて高く、またキャッチ後はFBのような低い当たりで粘りのRACを出せる。ブロッキング次第で渋い戦力になりそう。リードブロッカーとしては十分な重さ。

S マーテ・シアーズ(フォークナー) 6-5/220
 フォークナー大学は、NCAAとは別のリーグであるNAIA所属の大学。NAIA出身の最近のブラウニーはブライアン・シェーファリングで、彼が在籍していた当時のリンデンウッド大学がNAIA所属だった。リンデンウッド大学といえばデシールだが、この頃はすでにNCAAのDivision 2に所属先を移管。よってNAIA(のDivision 1)のアメフトレベルはNCAAのDivision 2相当と推測できる。
 いきなり話が逸れた。最終年は57タックル6INT。貴重な動画はこちら。はっきり言って何の参考にもならないが、とりあえずやりたい放題なのはわかる。対戦相手にしてみれば、こんなリーグにこんな化け物がいるなんて聞いてなかったであろう。サイズはミスタイプに非ず。
 本当はアメフトにあんまり興味なかったけど、フリーセーフティーで誰にも指示されず自由に動いていいならチームに入ってやってもいいよ、くらいの経緯なんじゃという妄想も進む。NFLセーフティーしての資質が小生にはひとかけらも見当たらないけどなんか欲しい。ロマン枠。

K マーヴィン・クロス(南フロリダ) 6-0/209
 東西シュラインゲームMVP。キッカーはレベルがレベルなだけに、よっぽどヘタ打たなければ夏までは残れる。競争には参入してほしい。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/karashimentai/52079683