May 06, 2015

きゃつらとわれらのドラフト2015

 今年はこういうタイトルで。ファーマーもいいショットを打っとるよって、隣の庭を指を咥えて眺めるばかりではなくなってきた。たいへんよろしい傾向である。
 それでもなお、AFC北のきゃつらの上手かつ個性的なドラフトは一向に衰える気配がない。いつかワイングラスをゆっくり回しながら指差してプギャールネッサーンスといきたいものであるが。

BALTIMORE
 1-026 WR ブレシャード・ペリマン(中央フロリダ)
 2-055 TE マックス・ウィリアムズ(ミネソタ)
 3-090 DT カール・デイヴィス(アイオワ)
 4-122 DE ザダリアス・スミス(ケンタッキー)
 4-125 RB バック・アレン(南カリフォルニア)
 4-136 CB トレイ・ウォーカー(テキサス南)
 5-171 TE ニック・ボイル(デラウェア)
 5-176 C ロバート・マイヤーズ(テネシー州立)
 6-204 WR ダレン・ウォーラー(ジョージア工科)


 ペリマン指名はオジーらしくないというか、ドラ1で素材先行型を指名するのはBALのやり口ではない。WRなのでブラウンズが指名するモックもちらほらあったが、個人的にも1巡はやりすぎじゃないかと常々考えてきた選手であった。それなのに、オジーが指名した瞬間に泊がつくこの感覚は一体何なのであろうか。前回の「らしくない」指名はフラッ娘であった。何かを見出しているオジーの眼鏡にかなった彼は今回もしっかりトリー・スミスは超えてくるのであろう。
 さてオジーが本領を発揮したのは次からである。55位でMAXX、なんと90位でデイヴィスというマックスバリュー連打。マクフィーの後釜にザダリアス。降ってくる降ってくるMAXX55位はねえだろよ。こうなったら精神的幼さを存分に発揮していただきたい。カール・デイヴィスにおかれてはロッカールームの和をこれでもかと乱していただきたい。
 最後に怪物ウォーラーをソツなく押さえてオーダーストップ。今年のレシービングコープをトレストマンがどう調理するのか。ペリマンはヘイワードベイの再来です。


CINCINNATI
 1-021 T セドリック・オブーヒー(テキサス農工)
 2-053 T ジェイク・フィッシャー(オレゴン)
 3-085 TE タイラー・クロフト(ラトガース)
 3-099 LB ポール・ドーソン(テキサス基督教)
 4-120 CB/S ジョシュ・ショー(南カリフォルニア)
 4-135 DE マーカス・ハーディソン(アリゾナ州立)
 5-157 TE C.J. ウゾーマ(オーバーン)
 6-197 S デロン・スミス(フレズノ州立)
 7-238 WR マリオ・アルフォード(ウエストバージニア)


 なぜ3-85でラエル・コリンズを指名しなかったのか、なんてお約束コメントはさておき、ACLヤってるTをいきなり指名する余裕のドラフト。かと思ったら続いてフィッシャー。これ、単なるTの連続指名ではなく機動力トップ2の総取りである。しかも「片方当たればいいや」なんて生温いレベルのタマではない。このドラフトは成功しないでほしい。蓋を開けたら一番いいドラフトしてましたってことになりかねない。フィッシャーはブルラッシュにちんちんにやられまくってほしい。
 ただ、この連続指名にはさすがにアンドリュー・ウィットワースが少し反応したようである。ロッカールームの和をこれでもかと乱していただきたい。
 アルフォードは、7巡ながら今ドラフトトップクラスのすばしっこさを持つ侮れないWR。失ったアンドリュー・ホーキンスが戻ってくるような事態は避けたい。
 そしてドーソン。キャッツは料理に彩りを添えることを決して忘れない。猛獣使い健在。バーフィクトとの邪道外道コンビ結成でも目論んでるのかしら。


PITTSBURGH
 1-022 OLB アルヴィン・デュプリー(ケンタッキー)
 2-056 CB センケズ・ゴルソン(ミシシッピ)
 3-087 WR サミー・コーツ(オーバーン)
 4-121 CB ドラン・グラント(オハイオ州立)
 5-160 TE ジェシー・ジェームズ(ペン州立)
 6-199 NT レテリアス・ウォルトン(中央ミシガン)
 6-212 DE アンソニー・チキロ(マイアミ大フロリダ)
 7-239 FS ジェロッド・ホリマン(ルイビル)


 待てば海路の日和あり、を貫くPIT。そら方針変えないわ。毎年毎年こんなん落ちてきやがって。アホか。さすがにウォールームもここまでは想定してなかっただろ。シェイジーアと組んで一気に花開くんでしょハイハイよかったねドープドープ。KWII獲得目的で7位から6位に上げるのに2巡差し出すとか、トレント・リチャードソナントカさんを4位で指名できるのに3位に上げたりするチームをちょっとは見習えよ。もう少し笑いに貪欲になれよ。
 BALのペリマンに続いてPITもスピードスターのコーツを指名。ブラウンズDBは、多少のテクを持ったポゼッションレシーバーなら封じ込められる陣容になってきているが一撃ぶち抜き系には弱い。まあ各チームブラウンズ対策なんてそんなに考えとらんとは思うが。20落球頼みます。
 ゴルソン、グラント、ホリマンと、カバーよりも何よりもボールスキルの高さに特化したDB補強。PITの守備理念には適っているが、果たして「DBはそんなに長いことカバーしなくていい」往年のLB陣を復活させられるのか。どうせデュプリーが復活させるのであろう。いい加減にしてほしい。
 じわじわきそうなのがチキロ。とりあえずフィットするポジションがないってことで6巡まで敬遠されたと思われる。PITが拾ったってことは、何年かかけてバルクアップしてアーロン・スミス方面だろうか。
 デュプリーはヴァーノン・ゴルストンの再来です


CLEVELAND
 1-012 DT ダニー・シェルトン(ワシントン)
 1-019 C/G/T キャメロン・アーヴィング(フロリダ州立)
 2-051 OLB ネイト・オーチャード(ユタ)
 3-077 RB デューク・ジョンソン(マイアミ大フロリダ)
 3-096 DT ゼイヴィア・クーパー(ワシントン州立)
 4-115 S イブラヒム・キャンベル(ノースウエスタン)
 4-123 WR ヴィンス・メイリー(ワシントン州立)
 6-189 CB チャールズ・ゲインズ(ルイビル)
 6-195 TE/FB マルコム・ジョンソン(ミシシッピ州立)
 6-198 TE ランドール・テルファー(南カリフォルニア)
 7-219 ILB ヘイズ・プラード(南カリフォルニア)
 7-241 CB イフォ・エクプレ=オロム(オレゴン)

 
 筋は通ってるし何も変なことはしてないけど何かがおかしい。これはブラウンズの持ち芸の一つ「占星術殺人事件ドラフト」ではないか。1-12が1-19で、1-19が2-43で、2巡が3巡で、あれ1-12が消えてる! といった味わい深いミステリー調に仕上がっている。
 要するに、ツーダウンDTが1-19位以降にザクザク残ったり、2nd Tierのパスラッシャーが3巡にザクザク残った一方で、パーカークラスの(ケガしてない)WRはパーカーで最後だった。そのへんの上手さには欠けた。
 しかし3巡以降は申し分なし。今年のボジョレーRBを格安で手に入れない手はなく、3巡デューク・ジョンソン指名はカタリティックでさえあった。トレードダウンして6-7巡をかき集めて何するのかと思ったら全部ピックしてバリューをごっそり拾った。
 去年のスモールスクール狙いとは打って変わり、得体の知れない身体能力の化け物よりも、強豪カレッジでの実績を重視したスリップ拾いが顕著。特に人気の落ちたUSCコンビは面白そう。この世代は、稀代のうんコーチであるレーン・キフィンにぐちゃぐちゃにされた被害者の会所属と推察されるので、指名位置以上の巻き返しがあるやもしれぬ。
 ひたすら「練習態度が真面目」をキーワードにドラフトしているのは御愛嬌。去年、6ピック中3つも外したらそらそうなるのは仕方ない。あまり真面目さばかりに固執するとスターを見逃すことにもなりかねないが、今年はとにかく確実にデプスを埋めてくれそうな存在を重視したのであろう。
 なぜなら、今から言っておくが来年のドラフトはQBに全部注ぎ込むからである。リアルドラフトデイ発動は来年だ。

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この記事へのコメント
今年も詳細なレポートありがとうございます!

今年は種まきの年と割り切っていましたので、手堅すぎるくらいのピックには一応納得です。

来年のドラフトでは上の方を取れると思っているので、スーパーなQBをゲットしましょう。

Johnnyが覚醒する可能性10%くらいないですかね?


しかし、毎年のように書いている気がしますが、
我々の負の連鎖と真逆で同地区の連中は一向にこける気配が無いですね。
Posted by redhotburger at May 06, 2015 15:43
私が、御留置場を初めて訪れたのは、何年か前の「きゃつら」シリーズでした。

AFC北地区のドラフトにつき、適切な評価と理不尽な罵りのあと、「もう寝る」で締める。負け犬の遠吠え、しかもふて寝かよ…、と大爆笑したのを覚えています。

ドラフト段階で差を広げられていた時代を通り越し、徐々に互角のドラフトが展開できるようになってきましたね。
足らないのは、フランチャイズQBと勝ち星だけです!

いやー、我がレイダースの歩みと同様なので嬉しいっす。まあ、脱ドアマット生活が目標なんですけどね。

文中にある、「ヘイワードベイ」、「テーリッチ」、「キフィン」は、いずれも、ドラフト、FA、HCでレイダースとゆかりのある方々です。この事実だけでもドアマット生活の根深さが分かるというものです。

今年、来年あたり、一緒にPOに行きましょう。。
Posted by vinta at May 06, 2015 17:01
暫定デプスを見てると
守備とオフェンスラインは固まっていて、
WRとTEとQBは寂しい限りというのが顕著ですからね。
ただ、来期はドラフト枠全部ぶっこんでトレードアップしなくても、
例年通り、相当高い位置でドラフト枠が取れそうな気がします。
……今年はNFC・AFC共に西勢との戦いになりますからorz
去年は攻撃力が高いチームには何とかやれましたけれど、
守備力が高いチームにはボコボコにされてましたからね。
Posted by フリ歩 at May 06, 2015 17:10
相棒がドラフト外で手に入ったのでカール・ディヴィスを少し見ましたが、おいおい90位で取れる選手かこれ。
AFCに行ってくれて助かったとしか、いわゆる4−3のUTタイプでBALに合うのかはわからんけどもやね。

ガーリー君、Tなんとかさんよりは走ってくれるよね(願望
Posted by SLEEP at May 07, 2015 00:45
最後の1ピースが足りない。
バーガー、マレット、ポンダーあたりは
まだチャンスがあるかもしれないですなあ。
まあ4勝が6勝になるくらいかもしれませんが。
Posted by oilman at May 07, 2015 09:20
うちのフロントは1巡ボード上の選手が全部売れてしまうんじゃないかと心配したとか
ペリマンが残っていなかったらトレードダウンしたんじゃないかとか会見で言っていたみたいですね。

そういう意味では今年の26位は難しかったということですし,
ペリマンはぎりぎり1巡レベルとオジーが判断したようです。
うちのWRの指名が下手という伝統を覆してほしいです。
Posted by 白鯖 at May 08, 2015 00:20
>redhotさん
このナインナップですと、大当たりよりも、数多くの選手が定着して下地になってくれることに期待でしょうかね。
ジョニーはとりあえずいいスタートを切っているようです。
「もう土曜日にパーティーの写真は流れてこない。本人がトレーニングルームにいるの見てるから」って御大が言ってましたw
強いて挙げれば今回失敗しそうなのはPITだと思っているんですが、あそこは毎年誰かしら大ブレークするからなあ…サプライズ2巡のゴルソンが気になります。

>vintaさん
時期的なもの(ドラフト直後)もあるのでしょうが、たぶんこの記事のシリーズが一年で一番来訪者が多いと思います。
やはりブラウンズ以外のチームの話題だからかw
今年のOAKはちょっと楽しみですねえ。あそこでクーパーにしたのは最高の選択、という私の読みも当たってほしいです。

>フリ歩さん
今年は正に、ランと守備でどこまでやれるかというシーズンですね(というか他に選択肢なしw)
スケジュールが厳しそうなのはいかんともしがたい。

>SLEEPさん
カールはゲームフィルムだと、最悪でも2巡からスリップのしようがない、というイメージだったので、
これは深刻なキャラの問題に違いない(願望
ガーリーは完全に「Tなんとかさん以来」と表現すべき大物ですからねw 初年度の平均ydが今後を占います。

>oilmanさん
TENがそのままマリオタだったところからして、ドラフトでのQBはノーチャンスだったようですね。
今後トレードがあるのかどうか…

>白鯖さん
そういえばWRは成績よくないですね。
26位の時点ではブラウンかゴールドマンなんじゃないかと思ってました(個人的には二人ともすでにバリューだったので)。
しっかり待って、MAXXまで取ってからの3巡デイヴィスってあたりがうまいなーと。
Posted by mentai at May 09, 2015 00:18