January 07, 2015

‘14/’15回顧と展望 DL編

 リーグ最高のパスプロテクターのオフシーズン動画が公式サイトにアップされていたのでぜひご覧いただきたく。
 御大のオフシーズンは、家庭菜園と、生野菜を嫌がらずに食うかわいい娘とのひとときだそうな。
 試合のマイクアップも少し出てくるが、この人はラフプレーされても全然エキサイトしない。「なんだよ、旗出ないじゃん」とちょっと言い返すだけである。もっとも、こんなチームで8年やって文句ひとつ言わない時点で人となりはイメージできたが。
 なんとなく、御大は選手を引退したらフットボールとは離れるような気がする。小生より年下だけど、もう仙人にしか見えない。
 ブラウンズが真にこれを見せたい相手は、ファンよりもあの男に違いない。

 今回はGo get ダムコングと叫ぶだけのコーナー。
 現時点でブラウンズがスーにどれほどの興味を示しているのかは知りません。


【14回顧】
デズモンド・ブライアント
  15試合15先発 49タックル(25ソロ) 5.0サック 1PD
アターバ・ルービン
  13試合11先発 28タックル(14ソロ) 1.0サック 1PD
フィリップ・テイラー
  5試合4先発 10タックル(6ソロ) 1PD
ビリー・ウィン
  13試合5先発 31タックル(17ソロ) 1FF 1INT 2PD
ジョン・ヒューズ
  5試合3先発 17タックル(7ソロ) 
イシュメイリー・キッチン
  12試合3先発 43タックル(13ソロ) 
アーモンティ・ブライアント
  5試合2先発 11タックル(5ソロ) 1.0サック
シオーネ・フア
  11試合0先発 12タックル(6ソロ)
ジェイミー・ミーダー
  1試合0先発 1タックル(1ソロ)


 最も期待を裏切ったユニット。
 開幕時点ではデプスが強みで、一人二人倒れたところでレベルが落ちないのが売りのつもりであったが、想像を遥かに超えてケガ人が続出し、ぐっちゃぐちゃの一年であった。フル出場できた選手が一人もいないどころか、シーズンの半分以上先発できたのも泥酔さんとルービンの2名だけ。
 とはいえケガばっかりはどうしようもない。ワシかてケガを以て「期待を裏切った」と申しているのではない。
 問題は、こいつら試合に出ている間も何もできなかったことである。ビッグプレーの少なさはスタッツからも顕著で、泥酔さんの5サックが目立つ程度。あとはサックもないわファンブルフォースもないわハエ叩きもないわ。各項目において、ユニット合計でもJJワット1人の記録の半分にも満たない体たらく。一億総置物。ノーズはともかくライン全体が漬物石じゃまずいだろう。特に主力が次々倒れた中盤以降、ランで泥酔さんの逆側のオフタックルを狙い打たれてなす術なく、ラン守備も最下位に。スキームがラン守備重視じゃないからって、いとも簡単に最下位になるんじゃないよ。
 3年目でそろそろどっちかブレークするだろうと期待したビリーとヒューズは、結局控え要員の域から抜け出せなかった。それなりに重要な役割は果たしているが、もうルーキー契約満了まで「2人で一人前」の仲良し同期コンビを貫くのであろう。
 ちなみにリストの一番下のミーダーってのは、人手不足で急きょPSから昇格させたNTである。最終戦に出場し、タックルは1回だったがヘルメットは2回飛ばし、ミーダーここにありを全米にアピールした。


【15展望】
 ルービンがUFAで、キッチンがRFA。
 キッチンはドラフト外出身のため、RFAに対する3段階のうちの最低テンダー(以後、面倒なので「松・竹・梅」表記とす)だと見返りなしになってしまうが、見返りドラ2の「竹」を提示するに値する働きは十分していると思うので、おそらくそちらを行使してキープするだろう。
 一方のルービンは推定放流確率97%。希少なドラフト下位(6巡)の当たりクジで、ブラウンズにしては珍しく7年も活躍してくれた功労者であるが、もはや完全にその役目を終えている。二代前のDCディック・ジョローンが離れて3-4守備に移行した時点でテイラーとの二枚看板には無理があり、かといって彼のサラリーを引き受けるトレード先もなく、言い方は悪いが契約満了待ちであった。
 ルービンはコロコロ政権の代表的な被害者であり、政権交代都合による減量を強いるなど負担もかけたが全て期待に応えてきた。飛び抜けた身体能力はなく、ひたすら運動量とスタミナの人なので、減量してもあまり意味はなかった。今後はむしろ150キロ級に戻ってOLを疲れさせるNTとして生き残っていただきたいと存じます。

 ルービンが抜けると、先発級は泥酔さんとテイラーの2人だけ。さらにインジュリープローン当確のテイラーはもはやフルシーズンを計算できない。ビリーとヒューズは前述の通り控えから脱却できず。アーモンティもパスシチュエーション限定。
 従ってDL(3-4DE)の優先順位が特大になるわけだが、FAとドラフトを俯瞰した末、諸々鑑みてスーしかおらんだろという結論に達するものである。
 DETはニック・フェアリーもUFAで、金銭的にフェアリーを優先させるほかなく、スーには到底手が回らないだろうと見られている。2014年のルービンのキャップヒットは約8.2Mで、これが丸々空くうえに元々キャップに余裕があるブラウンズは、スー争奪戦に参加できる数少ないチームの一つと考えられる。スーはラン守備も超一流だし、ペティンは4メンフロントも多用するからシステムにフィットしないことは全然ない。

 今オフのスーの状況は、ポジションはもちろんのこと、守備選手最高額での攻防、STOMPIN’、などどうしてもアルバート・ヘインズワースを想起させる。
 こちら、CBSスポーツの昔の記事であるが、元チームメイトのクリス・クーリーが暴露したところによると、ヘインズワースは最初から保証額だけを目当てに7年100M の契約をWASと結び、あとはなるべく早くカットされて次の契約の最低保証額を頂戴する計画だったと。これを読んである容疑者を思い出したが、不謹慎にもほどがあるので自粛したい。
 スーは、フィールド上では野生のコングかもしらんし、出場停止リスクは否定しない。しかし練習に対してはストイックと報じられており、デビューからの5年間で僅かに2試合しか欠場していないタフさと自己管理能力もある。そして先日の、ワイルドカード敗退後の会見での涙。カネも欲しいけど勝利も欲しがっている。いやいや勝利を欲しがってたらブラウンズ選ばないだろ、と今思った人は生活に支障のない謎の吹出物に悩まされるべきであろう。大失敗ぶっこいてもいつものブラウンズに戻るだけだから、ここは是非とも勝負をかけてほしい。
 スーを獲得できなかった場合、FAだとあとは元ドラ1のジャレッド・オドリックくらいか。今年成績を落としたのでMIAはそこまで積極的に慰留しないと予想されるものの、他の選択肢に乏しい事情はどこも同じなので、キープしてくるかもしれん。ドラフトは打鍵済につき省略。

 NTはドラフトエントリで述べた通り、テイラー、ヒューズ、キッチンの三段構え。キッチンがRFA1年キープと仮定すると、来オフは全員一斉に契約が終了することになるが、それはその時。中位以降ならともかく、今年の1巡でダニー・シェルトン指名なんてない。もし指名したら今後ラーメン屋でのチャーシューを断つ。ただしノーマルラーメンに入っている場合はこの限りでない。

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この記事へのコメント
ルービンももうお役御免かぁ。イキのいい若い衆が居るなぁと思ったあの時から、もう7年も経つんじゃ、俺も爺臭くなる筈だわ(笑)。

確かに守備選手最高額でDTというとヘインズワースを思い出しちゃいますが、あの不貞腐れた錬金術師のデブとスーを比べるのはどうかなと思いますね。
サイズやパワー等、天性の資質的にはヘインズワースの方が恵まれてたと思うのですが、彼は結局それだけでリーグを渡り歩いてた感じで膝等傷めたらそれで終わり。言ってみりゃ「腹の黒い赤子」と言ったところ。一方スーは仰る通りモチベーションやストイックさ、タフネスと獰猛さで300lbsそこそこの身体ながら、ダブルチームもものともせずに、ここまで来た選手ですよ。2試合の欠場はあのストンピングでの出停ですし、シーズン中のプラクティスですら、今季W15前に風邪で休むまで皆勤賞でしたし。
ただ現地でホーム開催時毎回フォードフィールドに行って、色々な選手のサインもゲットしてるウチのミシガン所司代の話だと、「スーとライオーラだけは、何時も近寄り難く、とてもサイン頼める雰囲気ではない」そうで、想像するにスーは例え嫌われようとも強面の仮面と鎧で自らを戒め奮い立たせてると思うので、大金手に入れて怠け出す選手ではないと思いますが、万一悪役卒業して人当たりの良い好青年、ベビーファイスに変わったなら要注意かもしれませんね。
で、mentai閣下の御意向とは別に、CLE本体の動向としては、獲りに行く可能性何%くらいなんでしょうか?
Posted by Liger at January 09, 2015 02:57
なんかスーにタグはるのではとの観測があるようですが、
デトロイトにそんな余裕があるんすかね。
タグはった場合、スーとスタッフーとメガトロンの3人でキャップスペースの半分くらいいくとか。ありえんわ〜。
市場に出たら是非ともブラウンズにはとっていただきたい。スーは多分大金貰っても変な方向にはいかない気がします。
インサイドの圧力が増せば、
アウトサイドのミンゴにもいい影響が出るかもしれませんしね。
Posted by ティティス at January 09, 2015 07:28
残念ながらSuh、フランチャイズタグが貼られてしまいましたね。


チームで一番層が厚かったはずだったのですが、
低空飛行なまま崩壊せず維持出来ただけで、失望が一番大きかったユニットですね。
パスラッシュも酷かったし、ランの走路も潰せずと良いところが本当に無かった。

2011ドラフト、#6Pickをアトランタへトレードしなければ、A.SmithもWattも取れたんですね。
まあ、実際指名していたかは甚だ疑問ではありますが。
Posted by redhotburger at January 09, 2015 07:46
いつも楽しく拝見しています。
こんな映画が1月30日から公開されるようです。
http://draft-movie.com/
NFL Draftを題材にした映画で、ケヴィン・コスナーが主演でCLEのGMを演じます。
Posted by ykura at January 09, 2015 09:10
失礼しました。
未だタグは貼られていないですね。

ちなみに、生活に支障のない謎の吹出物に悩まされる派です。
Posted by redhotburger at January 09, 2015 09:52
件の映像は、今シーズン初頭にCSで放送しており、それを拝見しました。
「有望な若手選手が多いので、これからが楽しみなんだ。」なる意のコメントに、あんなグダグダなフロントも信頼する高潔さや、奥さんやお嬢さんへの家族愛も感じられ、改めて御大のファンになりました。この選手こそ、スーパーのリングを持つべきだと、と言うとる先から、シャナハン息子とロギンズにサヨナラって、何じゃそりゃ。また、グダグダ始めるんかい。
Posted by LiCaK at January 09, 2015 12:24
>Ligerさん
一緒と思ってないですよ。ヘインズワースは怠け者でしたからねえ。
ただわからないのは、100ミリオンの契約を手にした人間の心理ですw
肌で感じる現地情報は素晴らしいですね。

ブラウンズは、さすがにスルーするとは思えませんが、本気度は全くわかりません。

>ティティスさん
スーのフランチャイズタグは現契約がベースになっちゃいますからねえ。
常軌を逸した額なので無理じゃないでしょうか。
旧CBAの最後の「弊害」なので、こんな上物FAは今後当分出回らないんじゃないかと考えると、なおさら取りにいってほしいところです。

>redhotさん
ダウンしてなければ、そのままフリオの線だったでしょうかねー。ロバート・クインもあったかな。
2011は結果的に大当たり大放出のドラフトでしたから、どうにもハズレハズレの方向に動きますなこのチームは。

>ykuraさん
もちろん観に行きます!
プレミアシートで特大ポップコーンとコーラ確定です。

>LiCakさん
よく見たら「NFL Films」って書いてますね。
ローカルにしちゃずいぶんハイクオリティだなと思ってましたw
奥さんがインタビューを受けている後ろの父娘がツボです。
Posted by mentai at January 10, 2015 14:14
映画「ドラフト・デイ」はNFLヲタが集団で見に行って、見た後でmentaiさんに実際にブラウンズについて講釈を垂れてもらうオフをやりたいです。
Posted by ぶっくまん at January 11, 2015 06:23
映画見て即ぶち壊すオフ。
たぶん、感動的な内容であればあるほど現実と比較してしまうでしょう。
Posted by mentai at January 11, 2015 20:28