December 30, 2014

2015ドラフト:イントロ

 いいところまでいったけど最後はブラウンズらしい締めくくり方、もとい、ブラウンズ基準でも今年のオフフィールドは異常で、やっぱり年は越せずにシーズン終了。
 本年もドラフトネタでお別れしましょう。寝正月のお供に、だらだら長編でおます。

0. 前段
 ブラウンズのドラ1は12位と19位。トップ5前後の例年に比べると候補の幅は広く、予想がめんど面白い位置。
 なので今年はドラフトボード形式ではなく、ドラ1指名が予想されるポジションからの羅列形式で。以前、未練杯会場にて、ドラ1候補を紹介した未練杯予習シリーズが参考になったと有難いお言葉を頂いたのを思い出し、絞り切れないままに多めに候補を列挙いたします。
 以下、選手名の前の「○」は今のところのお気に入り、また学年の後ろに「EE」とあるのは、アーリーエントリー宣言済の意。


1. WR
 2014ドラフトのWRは結果的に全台大開放状態で、ドラ1でほぼ誰を指名してもそれなりの玉が出た。しかしWR指名が十分に予想されていたブラウンズは、その程度のサービスデーでは運を呼び込めなかった。そんな日に限って店に行かないのである。「全員スルー」という大技により、またしてもドラ1を外すこととなった。
 という15%程度の冗談はさておき、昨年見送ったWRは今年こそ上位補強必須。ただ、本項を打鍵しはじめたWeek16終了時点で、WRはナンバーワンニーズではなかった。
 この一週間で、ゴードンがウォークスルーをすっぽかしてシーズン2度目の出場停止。全く反省していないことが判明し、来年の戦力としては到底計算できなくなった。もはや「ゴードンの逆サイド兼不祥事時の保険」ではなく、ゴードンに代わるエース候補を探さなければならない。
 今後誰が上がってくるかに注視しつつ、またアマリ・クーパー(アラバマ)の落下にもちょっと期待しつつ、現時点での候補は次の3人に絞ってよさそう。

○ジェーレン・ストロング Jaelen Strong(アリゾナ州立) 6-4/212 Jr(EE)
ケヴィン・ホワイト Kevin White(ウエストバージニア) 6-3/208 Sr
デヴァンテ・パーカー DeVante Parker(ルイヴィル) 6-3/210 Sr


 まだ各人の性格エピソードが不明なこともあって、この3人なら誰が来ても文句ないが、特に欲しいのはストロング。というのも、彼はチームのDBの練習に勝手に顔を出し、パスカバーの指導法を聞いて自分の動きへのヒントを得る勉強家、という情報を得てしまったからである。WRはただでさえディーヴァ色が強いんだからこういう一面を重視していただきたく、去年はジョーダン・マシューズだったが今年はこいつに目をつけた次第である。単発BIGのブレイロンやゴードンはもうお腹いっぱい、それよりも1000ydを3年は継続してくれそうな、長いスパンでのチーム作りにおいて計算できるレシーバーが欲しい。
 とはいえホワイトでもいい。彼は今季ブレークしたWRの代表格。ほぼ同じサイズの上記3名の中で、動きの切れ味は出色。ゴードンほど天性の滑らかさはないように映るが、トップスピード到達も速いし、全力プレーと集中力ではホワイトのほうが上じゃないかと。今季は100捕球を超えるなど、一発ディープスレットではなく場面を選ばなそうなのも好感。本日の試合でやらかしたボールセュリティとか、荒削りなところもある様子。実績が1年だけという点でのリスクも多少あり。
 とはいえパーカーでもいい。テディ・ブリッジウォーターなしでも結果を残して評価を固めつつある。ぴったりカバーされている中で難しいキャッチを決める集中力があり、次世代AJグリーンと呼ばれるほどの完成度を誇る。ただ、ツイートでファンともめるなど、挑発好き臭いキャラがちと心配。面構えには大物感も漂いつつ、グレッグ・リトル的なやらかし臭もなくはない。ハイライトでは片足残しの技術を見せているが両足残しはどうか。
 

2. 3-4DE
 秋に購入して、積んで、最近ようやく読み始めているCollision Low Crossersは、著者が一年間ジェッツの施設への出入りを許された、いわば「潜入ルポ」なので興味深いのはもちろんのこと、マイク・ペティンが思いがけず準主役扱いで詳しく取り上げられており、ブラウンズファンが今読むと本当にタイムリーである。
 で、本書序盤のドラフト部分は読み終えたので、そこから得たペティン情報を早速活用すると、ペティンが教えを受けた、あるいは信条としているドラフトの選手評価(の一部)は、

 ・稀有なディフェンスラインマンは絶対に逃すな
 ・プロ入り後に最も簡単に改善できるのはパワー
 ・腕の長さなど、教えることのできない身体的利点を重視

だそうである。
 今年の大物3-4DEといえば、USCのレナード・ウィリアムズ(アーリーエントリー済)だが、彼はさすがにトップ5を外さない勢いなので今のところ除外。個人的印象では第二集団がだいぶ離されているが、それでもニーズに引っ張られるようならドラ1指名の可能性はある。「身体的利点」を持ったメンバーもちらほらいるが、究極の体格の持ち主だったショーン・オークマン(ベイラー)が大学残留を表明したのはちと残念。

アリーク・アームステッド Arik Armstead(オレゴン) 6-7/296 Jr
デフォレスト・バックナー DeForest Buckner(オレゴン) 6-6/286 Jr
マリオ・エドワーズ Mario Edwards Jr(フロリダ州立) 6-3/290 Jr
ダニー・シェルトン Danny Shelton(ワシントン) 6-2/332 Sr


 オレゴンの2人はサイズ買い。ハエ叩き面でも背の高さは重要だが、あまり高すぎると潜り込まれるデメリットを伴うものであり、ここで「買い」というのは厳密にはウイングスパンを指すが、現時点では不明なのでとりあえず高身長=長ウィングスパンを前提としたものである。
 運動能力も含めた総合的なポテンシャルではアームステッドが人気。しかし、大学入学時のトップ評価から思ったほどは伸びず、2年時にスターターの座を後述するバックナーに奪われた経緯があるそうで、今もって素材枠のままといった印象。
 で、アームステッドの陰に隠れつつ、(アーリーすれば)最終的には抜くかもしれないのが、今のところ1巡モックにほとんど登場しないバックナー。顔が逸ノ城に似ている大物である。のっぽなのに動きが機敏でもっさりした感じが全然ない。問題はハワイ出身なこと。オレゴンもそこまで寒くならないエリアだし、エリー湖畔とは比較にならん。
 体格に拘らなければ魅力なのはエドワーズ。彼もまた全米有数の高校生だったが大ブレークには至らず。昨年のBCSチャンピオンシップでブレークの兆しを見せたが、今年は脳震盪などのケガが重なりシーズンの半分以上を棒に振った。とはいえエッジからブルラッシュができる貴重な存在なので5テクに最適と思われる。モックでも評価がかなり割れていて、トップ10クラスから3巡まで。今年のサンプルが少ないのだとしたら大学残留の可能性が高いかも。異常なる老けヅラは好印象。
 以上、こいつら全員ジュニアなので全員大学残留、誰も残りませんでした、という可能性はもちろんある。シニアではカール・デイヴィス(アイオワ)が素晴らしいガタイの持ち主だけど、5テクとして考えるにはちょっと動きが遅いか。

 シェルトンはおまけ。ブラウンズモックでよく見かけるので一応取り上げるが、個人的には避けてほしい路線。シーズン9サックは確かにNTとしてはバケモノじみているが、このサイズはニーズでないはず。同ポジションは、ルービンとお別れしてもなおテイラー、ヒューズ、キッチン(RFA残留を想定)と駒が足りている状況であり、ここばっかり人を集めても戦力の無駄である。とりわけ、ブラウンズ最終戦のヒューズにNTとしての未来を垣間見たところである。
 勝手な想像だが、ブラウンズをあまり見ていないモッカー達が、ブラウンズのラン守備の成績だけを見て「中央強化必須」と判断した結果なのではないか。実態は、おっせえ重量級DTをエンドに使わざるを得なかったがためにオフタックルで翻弄されまくったのであり、必要なのは専ら「システムにフィットしたDE」と愚考いたす。


3. パスラッシャー
 クルーガーが、ブラウニーとしては8年ぶりの二桁サックを記録したものの、反対側のシアードとミンゴがそれぞれ2サックずつでファンを愚弄。
 片割れのシアードがオフにUFAとなる。引き止めもなく流出することを前提として、ミンゴみたいなもんをエブリダウン扱いにするのは怖い。アーモンティもまだまだ発展途上。ソロモンもどこまで本物かまだわからない。以上を勘案すると、デプスはともかく、主に4メンフロント時におけるクルーガーの逆サイドをピンポイントで強化することが必須の状況と考えられる。
 パスラッシャーはかなり豊作の気配があり、挙げていくとキリがないため、ミンゴと被る240ポンド前後の軽量エッジラッシャーは一旦バッサリ切り捨てて考え中。よってシェーン・レイ(ミズーリ)もヴィック・ビースリー(クレムソン)も除外。ランディ・グレゴリー(ネブラスカ)だけは除外したくないけどコイツはたぶん残ってない。
 本当は体重だけで判断するものじゃないので今後深く見ていくうちに再浮上するかもしれないが、それはそれとして今目をつけているのはこのあたり。

○アルヴィン・デュプリー Alvin “Bud” Dupree(ケンタッキー) 6-4/264 Sr
ダンテ・ファウラー Dante Fowler Jr(フロリダ) 6-3/277 Jr(EE)
シャリーク・カルフーン Shilique Calhoun(ミシガン州立) 6-5/256 rJr


 軽量エッジラッシャーを外すと今のところ一択、くらいに気になっているのがデュプリー。3ポイントスタンスからの出足鋭く、大外からインへの体重移動がスムーズで、低くスピードに乗ったタックルがうまく、外へのランにも対応できそう。カリル・マックに近い、狭いエリアでの動きの良さを感じる選手。
 ファウラーは、DTからOLBまでプレーしたことのある融通性が最大の武器で、巷のブラウンズモックでも人気候補の一人。サック数は少ないがスクリメージ突破技術が多彩で、QBハリーが多いタイプだそう。パワーもあってハイブリッド守備には使い勝手がよさそうだが、シアードの二の舞になりそうな気配はなくもない。
 カルフーンは、大学入学時の体重が220ポンドにも満たなかったそうで、赤シャツ1年時にもほとんど出番なく体作りに励み、バルクアップに成功した2013年にブレークを果たした伸び盛り。ただ、今季の活躍次第ではNo1ラッシャーの地位も期待されたものの、ボウルゲーム前で6.5サックといまいち伸びなかった。元バスケ選手として鳴らしたスピードはサイズアップ後も衰えず、チームメイトからキャプテンに選出されるなどリーダーシップもありそう。悪い意味でミンゴに通じる直線的な印象もあり、パワーも技術もこれからのようだが、先述のペティンの信条通り、パワーは容易に改善可能と判断されれば有力候補。


4. オフェンスライン
 マックが健在だったシーズン序盤はだいぶ安定していたため、マックさえ戻れば大丈夫でしょ、ってことでデプスを超えたドラフトニーズとしてはあまり取り上げられていない。多分に趣味の世界。
 しかし今季も終わってみれば、ランオフェンスはAFC北最弱であった。しかも圧倒的に。地区で唯一QBが安定しないうえに、ランオフェンスも最弱では話にならない。もはや彼らに追いつく近道は、なりふり構わず最強OLを築くことである。
 で、OLは内側を固めるC/G指名、もしくは思い切ってシュウォーツ入れ替えも視野に入れたT/G指名、の2通りあるが、ドラ1なら自ずと後者が中心。

○T ブランドン・シャーフ Brandon Scherff (アイオワ) 6-5/320 rSr
T/G セドリック・オブーヒー Cedric Ogbuehi (テキサス農工) 6-5/300 rSr
T/G スペンサー・ドランゴ Spencer Drango (ベイラー) 6-5/315 rJr
C/G/T キャメロン・アーヴィング Cameron Erving(フロリダ州立) 6-5/308 rSr


 OTは、ヲッチャー界隈でもまだトップ候補が定まっていないようである。有力と思われたスタンフォードのアンドラス・ピートは大学残留濃厚と報じられているし、ノートルダムのロニー・スタンリーは現在爆騰中だがどこまで上がるかは不明(赤シャツ2年生なので残留の目も大きい)。
 混戦模様の一因は、今年の候補に、JT御大のようなフットワーク命の純パスプロテクタータイプがいないためで、そういう意味では今のところ誰もが12位あたりまで残る可能性を有すと踏むものである。

 アイオワ方面でオフェンスライン製造業を営まれているカーク・フェアレンツ社長が送り出す今年のラインマンは久々の大物。シャーフは有名な重量挙げ動画が出回るなど、パワフルなランブロッカーとしてのー面が前に出ている印象もあるが、縦のスピードもあり、シャニーオフェンスへの適応は問題ないはず。また昨年、ブラウンズがあわよくばグレッグ・ロビンソンを狙っていたことから察するに、実際にシャーフを狙っていることは十分に予想できる。ただ、ここに挙げておいてなんだが、最終的にはトップ5で消えるだろうと踏んでいる。
 オブーヒーもOTとしてはアスリートタイプで機動力はトップレベル。大学では先輩Tが凄すぎたためGでの経験も豊富で、最低限RGの開幕先発は確約されたも同然の指名になる。今年、ジェイク・マシューズの後継LTとしては苦戦し、技術の甘さが露呈したため多少評価が落ちそうだが、RGやRTとしての実績は申し分ないので、むしろ今のブラウンズにお誂え向きのラインマンかも。
 ドランゴは、今年のザック・マーティンになれるかも個人的に期待しているユーティリティラインマン。「アスリート」とはちょっとニュアンスが異なり、平たく表現すると「中肉中背のあんちゃんのような」、体格からは想像できない滑らかな動きの持ち主。オブーヒーとどちらが上かはコンバインのドリルで判断したい。マーティンと比したことからお分かりいただけるように、彼もまたRGでも開幕先発級と捉えるものである。
 最後は内側補強。1巡候補はおそらくアーヴィングしかおるまい。去年アーリーエントリーしていればTとして2巡以内だったかも、と評価されたラインマンだが、全米チャンプの正LTから、今季途中にまさかのCへのコンバートを受け、しかもこれが大当たり。堂々とC/G/Tと表記できる万能ラインマンに変貌し、かなり面白い存在になった。機動力は元々お墨付きだが、Cとしても腕をうまく使って低く押せており、何よりパワーが違う。Cから右はどこでも欲しいブラウンズにはうってつけか。


5. 緊急追加
QB ブレット・ハンドリー Brett Hundley(UCLA) 6-3/227 Jr(EE)

 ではよいお年を。

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この記事へのコメント
パーカーはVikesが!
って思いもありますが11位って感じでは…
こちらはOL、LBも大穴開いてるンでそのあたりで残ってる1番良い選手を指名だと思っています。

というか、何の因果かまた1つ上の指名権を我々が…
今回はどんな詐欺を働くのでしょうか?w
Posted by ニシ at December 30, 2014 17:13
大型WRやカーペンターが抜けそうなLGが上位候補でしょうが、ウチはリンチの去就次第でRBも有力ですねえ。ゴードンと言いたいところですが流石にトレードアップが必須でしょうし、ガーリーもラティモアの様になる可能性もありますし、リンチの代わりとなると選択が難しそうです。
Posted by rworuha at December 31, 2014 07:25
今年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
さて、ブラウンズのニーズとしては優先順位は低いかも知れませんが、RBで良い選手を探しております。マネーボールがテレルデイヴィス(以下TD)に化けそうになく、継ぎ接ぎの起用で苦労しておりますOLもLT以外は継ぎ接ぎですが^^;
TDの様に6巡で大当たりとは申しませんが、1巡下位か2巡辺りで良いのいませんかね。
あの時エディレイシー獲れたのになぁT-Richを獲得してガストングリーンになってもらうかな(爆
Posted by LiCaK at December 31, 2014 13:17
本年は誠にお世話になりました

このエントリはまだ全て読んではいないのですが、取り急ぎご挨拶させて頂きます

くれぐれもお身体に気をつけて下さい
出来れば泥酔の回数は減らされた方がよろしいかと
Posted by やぎ at December 31, 2014 17:44
>ニシさん
狙いすましたかのように並びましたねえw
正直、パーカーはこれから評価が上がってきそうで、MINのパーカー狙いはかなり臭いと思っております。で、またそれを餌にトレーd

>rworuhaさん
>LiCaKさん
RBは全然チェックしてませんが、今年は大物だらけだし(しかもRBはだいたいアーリーエントリーするでしょうから)選びたい放題になるのでは。
それこそ再びバマで、バケモノの後輩に出番を食われたT.J.イェルドンはお買い得になりそうですね。
というかDENはRB要るんですか。

>やぎさん
本年もよろしくお願いします。
Posted by mentai at January 03, 2015 10:48
>というかDENはRB要るんですか。
RBは、要りま〜す(死語)
GM兼球団副社長は自分の選手時代の経験を基にチーム造りをしている様なので、フィールド上のサイトアジャストに優れたペイトン・マニングの負担を減らすため、また、マニング引退後の事も考えると、3rd&shortを任せられる3rd down RBの獲得は必須でしょう。
Posted by LiCaK at January 03, 2015 17:24