June 21, 2014

ドラフト外の黒い星

 今年のブラウンズのトレーニングキャンプは現地7月26日開始だそうです。それまで何するかな。やっぱり2015ドラフトかな。

 UDFAは大半があっさりキャンプで切られ、調査と打鍵が無駄に終わるので一人一人やつるつもりはないけどコイツはイッとく。

RB アイゼア・クロウェル Isaiah Crowell(アラバマ州立大) 5-11/224 
  40yd4.57(10yd1.55) ベンチ23回 垂直38インチ 立幅9'9'' 


 高校時代は五ツ星、全米トップRBの評価を受けていたビッグスター。地元のジョージア大学を選び、初年度(2011)に、APが選ぶSECのルーキーオブザイヤーに輝く。SEC同期であるクラウニーやベッカムらを押し退けての受賞であった。
 しかし翌6月に銃刀法違反絡みの3つの罪(スクールゾーンでの所持、銃のID改竄、等)で逮捕され、ジョージア大を追放されて転校。それ以前にもドラッグテストに引っ掛かるなどの問題を起こしていた。
 で、ジョージア大学を正式に退学したからオッケーなのかよくわからないが、転校先のアラバマ州立大(FCS)では一年のブランクもなしに試合出場の権利を得ており、翌2012シーズンには所属カンファレンスのニューカマーオブザイヤーを受賞する。
 カレッジ3年目の昨年は170キャリー1,121yd(平均6.6yd)15TDの成績を残し、晴れて今回アーリーエントリー。
 以前紹介したように、ドラフトには引っ掛からなかったが、UDFA契約の際に即金10,000ドルのボーナスというチョット特別待遇でブラウンズ入りを決意させたチョット期待のドラ外新人である。
 
 逮捕された状況について本人曰く、自分が運転していた車に酒を飲んだ友人共が同乗。検問ポイントにぶつかって警官に止められ、車内がアルコール臭えと検査を要求される。クロウェルは飲んでいなかったので問題なかったが、それでも怪しいと警官が車を捜索したらなんと運転席の下から武器が見つかって本人もクソ驚いたと。
 結局、過去に何度も友人に車を貸したことがあって、クロウェルの所持品であるという証拠が得られず、この件については後にシロとなったようである。
 こちらの記事によれば、もしジョージア大に残っていればどういう人生だったか、と問われて「そのことはいつも考える。過去に生きたくはないが、それを考えることでハングリー精神が沸き起こる」とコンバインで答えたそうである。
 余談だが彼の話し方は非常に穏やかである(こちらなど)。逆に穏やかすぎて、あたかも内に燃えたぎる残虐性を必死に隠しているかのようである。偏見である。

 話は逸れるが、この「元スターの問題児枠」にはもう一人、弊留置場でもたびたび取り上げた記憶のあるマイケル・ダイアー(オーバーン大学での全米王者貢献からアーカンソー州立大学からアーカンソーバプティストカレッジからルイヴィル大学へ)というRBがいて、彼も今年エリジブルであったが、問題児っぷりとは別にスポーツヘルニアからの回復が思わしくなくプレー機会を与えてもらえず、プロに注目されるほどの実績を作れなかった。一方クロウェルは試合にはコンスタントに出て数字を残しており、試合勘という意味ではクロウェルのほうがリスクは低いだろう、と見られていた。
 結局、クロウェルがアーリーエントリーを決めてダイアーは大学残留を選んだため、どっちを選ぶか的な妄想は消えたが、ダイアーは来年ルイヴィルで復活を遂げてドラフト候補に戻れるか、注目の選手の一人である。

 クロウェルは、どちらかというとパワーバック的な体格ではあるが、強引なブレークタックルでなかなか倒れずゴリゴリ進む、というタイプではなく、ホールを素早く見つけてスマートに抜けていくタイプと見受けられる。初速がいいので外にも出せる。
 現在の彼を量るには参考にならんかもしれないが、ジョージア時代のハイライトがこちら。ブロッカーを使ってじっくり進むのがうまく、タイプ的にはテーリッチに近い印象でゾーンブロック向きには見えないが、ギアの切り替えが鮮やかなのは見てとれる。
 一方、アラバマ州立大移籍後はこちらなど。どうやらアラバマ州立大ではがっつりリードオプションを経験しておられ、素早い判断でホールを抜けている。一見こちらのほうが得意にも見えるが、当然ジョージア時代とは試合のレベルが全然違うのであり、本当にクロウェルに向いているオフェンスなのかどうかがポイント。ブラウンズフロントはイケると判断したのだろう。
 また、いずれの時代にも共通しているのは、一列目突破後のディフェンダーとブロッカーの配置がよく見えていること。ラン平均が高いのはこの辺りに表れているように思える。

 一方、捕まったらそれほど粘れない印象で(FCS相手に押せているのはともかく)、パスレシーブもほとんど経験なく(カレッジ3年間で26捕球181ydのみ)、ブロッキングもやる気なし。ただ単に問題児というだけでなく、フットボールへの情熱が足りないのか、有り余る才能を生かし切れていない、勿体ない選手である。

 かように一面的なRBのようなので、使いどころは難しそうだが、UDFAでもあるし、まずは走り一本でアピールしてロスターに残ってくれればよし。
 性格面はよくわからないが、コーチ泣かせとの評価もある。現にドラフトされていないので決して好印象ではないのだろう。果たしてブラウンズが問題児を御せるのか、ウチにはマーヴィン・ルイスいないんだけど、といったあたりがやはりポイントとなりそう。アラバマ州立大での直近2年間が身綺麗だったことに望みを賭けたい。

 仮にクロウェルがキャンプで期待に応え、テイト、ウエスト、ルイス、クロウェルというRBロスターになったとしよう。ルイスも昨年プレシーズンで脱落しているため、実質全員が新顔である。そして全員、昨年の「エース」マゲイヒーより上である(断言)。彼らが織りなすランゲームに期待せずにはおられぬ。

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この記事へのコメント
お忙しいとはおもいますが、4、5年前のドラフトを振り返る+きゃつらのドラフトも振り返るってのをリクエストしてみます(笑)

苦痛でしかないかもしれませんが、、、、
Posted by やぎ at June 23, 2014 19:33
んー…何かワクワクさせてくれそう(いい意味で)な選手のように思えるけど…どうしても素行面が気になってしまいます。
他チームでも問題児の話題をちょくちょく目にしますし…期待と不安が半々…って感じですね…個人的には。
Posted by 茶色 at June 24, 2014 11:05
事件、問題が起きることは毎年のことなので、慣れたというか、覚悟しております。

それよりも、昨年のランへの期待度マイナスから、
素材だけならNFLトップクラスになった期待感だけで飯が美味しいです。
Posted by redhotburger at June 24, 2014 12:04
問題児を取るから弱いのか、弱いから問題児を取らざるおえないのか・・・
なにはともあれ安定のSECですね。

あーラムズのゲームはよみたいわ()
ダンズビーが残留しなかった(&相方今年OUT)おかげで地区3位が見えた(見えたとは言ってない

Posted by SLEEP at June 24, 2014 17:35
>やぎさん
そもそも振り返ろうにも誰も残ってn
気分が乗ったらやってみますw

>茶色さん
ドラフト下位で狙うチームがあってもよさそうなものですが
それでも漏れた理由はどっちなんでしょうかね〜。
能力はあるけど素行が悪すぎてウチでは飼えない、という理由ならまだ夢は見られますw

>redhotburgerさん
スモールスクールばかりから拾ってきたので
今の時期は未知の楽しみがあります。
一人倒れてもまだ次に期待できる奥深さが素晴らしいですね。

>SLEEPさん
ブラウンズはしばらくの間(特にマンジーニ時代)、品行方正ぶりを過剰に重視して
成績的にもおとなしい選手ばかりになってしまった時期があるので
今はその反動でギャンブルルーキー大歓迎です。そういう意味では後者(弱いから問題児)ですかねw
Posted by mentai at June 26, 2014 12:29