June 07, 2014

マンゼールに関するあれこれ:汁Side

 OLBクエンティン・グローブスがまさかのカット。
 ミンゴ2年目で出番減は確実だったので、本人サイドが放出を申し出たか。にしても安サラリーでキャップを圧迫していたわけでもないし、このタイミングは解せぬ。
 大型トレード(あるとしたら間違いなくWRでせう)の布石という噂もあるが果たして。

 最後は話題が多すぎていくつか取りこぼすかもしれないお方。

ジョニー・マンゼール Johnny Manziel(テキサス農工大) 5-11.5/207
40yd:4.68(10yd:1.59) 垂直:31.5インチ 立幅:9’5’’ 3コーン:6.75 シャトル:4.03


 コンバインにて、40ydは当然ポジショントップだろうと思っていたら、トーマス、モリス、ショーの3人に敗れて4位。ただ、この人は直線よりも前後左右に逃げ回るのが特性と思われるため、シャトルでQBトップに立ったのが面目躍如といったところ。


経歴
 ティム・ティーボウが、NCAA史上初の2年生ハイズマン賞受賞者となった僅か5年後に史上初の1年生ハイズマン、云々の経歴はもうよろしかろう。とにかくカレッジ界のスーパースターだったことは、“ジョニー・フットボール”の愛称が物語っておる。スポーツ名そのものがあだ名になっちゃったらもうその上がないですよ。
 小生が心配している点の一つは、彼の経歴の挫折知らずな部分。二十歳になりたてくらいでハイズマン受賞して一躍全米のスターだなんて、そんなもん普通調子ぶっこく。これはもうしゃあない。いかんともしがたい。NFLチームにできるのは指名を回避することだけだと思っていた。
 正直、受賞した時点で(将来)欲しくないと反射的に思ってしまったくらい。

小さい
 のは全く気にしていない。小生が反汁であった理由の1パーセントも占めていない。むしろ、身長に比して異常に手がデカい(身長6-5のボートルズよりデカい)点は、寒冷地にてボールをしっかりグリップするために重要な要素であり、好材料と捉えていたくらい。

2年生
 赤シャツ2年生でのアーリーエントリー。過去の歴史を調べるつもりも暇もないが、QBとしてはかなり珍しいケースのはずである。マリオタもハンドリーも賢明な判断で大学に残った。アーリーエントリーが最も好まれるのがRBだとすれば、最も好まれないのはQBである。精神的な成熟度、実戦による経験知の蓄積、などが重要だからである。
 かの名将ビル・パーセルズは、指名するQBの必要条件として(1)カレッジで3年以上の先発経験、(2)カレッジ通算23勝以上、(3)シニア且つ単位をとって大学をしっかり卒業すること、の3つを掲げていたという。
 もちろんツナの頃と時代は変わったが、赤シャツ2年生QBがいきなりやれる世界に変わったとは到底思えない。

プレーブック
 なんでも今はプレーブックもタブレットの時代だそうだが、彼は、完全版のプレーブックを頭に叩き込むという経験がないらしい。
 テキサス農工大時代は、プレーブックのダイジェスト版のようなオフェンスプランを試合毎に伝えられ、その中でプレーしていたと。
 かつて、同じ状況でブラウンズ入りしたQBが何を隠そうティム・カウチ。

 汁とカウチとのつながりを調べてみたらオフェンスの源流が同じであることが判明。
 現在のスプレッドオフェンスの極北と言われるエアレイドオフェンスの考案者が、カウチのケンタッキー大時代のHCハル・マミーとOCマイク・リーチ。この二人は小さな大学で昔からこのオフェンスを使用していたが、開花して業界の注目を浴びたきっかけはケンタッキー大時代のカウチの活躍であった。
 で、マイク・リーチはこの後テキサス工科大のHCに就任することになるが、この時の同大のエースQBがクリフ・キングスベリーで、後に汁のハイズマンイヤーにおけるテキサス農工大OCとなる人物である(結局テキサス農工OCはこの一年だけで、現在はテキサス工科大HC)。
 オフェンスが同じであるのみならず、プレーブックを与えないという方針も、より効率的にオフェンスを展開するためのこの一派の流儀なのであろう。
 
 とにかく、汁がフルサイズのプレーブックを覚えるのは初の経験になる。そういう意味ではアーリーエントリーのマイナス面は多少薄れるかもしれない(残留するメリットが減る、というだけの意味ですが)。
 ちなみにワンダーリックテストは32点と優秀。

ポケットプレゼンス
 おそらく汁はポケットで辛抱した経験がほとんどないはずである。
 汁がプレーした2年間、テキサス農工大にはルーク・ジョーケル、ジェイク・マシューズ、セドリック・オブーヒーと全米トップクラスのOTが両サイドに居続けた。これ永遠にポケット崩れないだろ、と思うような長時間のプロティションも度々あった。
 大学時代の汁は、辛抱するまでもなくプロテクションが完璧だったか、勝手に走り回ってプレッシャーを受けるかのどちらかであったとお見受けいたす。

パサーとして
 パサーとしての汁を見たいなら、汁動画は役に立たない。走り回っとるだけである。むしろマイク・エヴァンズで検索するのがよろしいかと存ずる。
 それでも、パサーとしての汁を判断するのは難しい。スタッツ上、ディープパスの成功率は他のトップQBと比べても遜色ないようだが、逃げ回っているうちにレシーバーがどオープンになっていたり、密集パスもエヴァンズが力ずくで奪ったりしているので、精度は見えづらい。とりあえず球速はかなり遅い。

 ところで、アレックス・タニーをカットしたことをお嘆きの貴方へ、何を隠そう汁も名トリックショッターです。

ブルーカラーシチー
 小生がずっと反汁だった一番の理由がこれ。別に花火を口に咥えてはしゃいでもいいが、汁とクリーブランドとの相性が何より心配である。都会好き、賑やかなパーリィ好きを、クリーブランドという都市はどうやっても救えないことを、ブラウンズファンはブレイロン・エドワーズで痛いほど味わっているのである。ドラフトまでのプロセスの中で、汁がテキサスへの愛着を強く表明していたのも気になる。
 ここはハリウッドじゃなくてブルーカラーの街だぜ、とオーナーがいきなり汁に釘を刺したそうだが、それですでにやる気をなくしていたらどうしませう。
 オフにはガス抜きでガンガンラスベガスに行ってもらいたい。

周囲
 地味なブラウンズ入りでもこの騒ぎという。スターの宿命とはいえ、やはり精神的に潰されないかどうかは心配。
 
***

 以上、まずキャラ的に成功するのかどうかの不安が満載。
 さらにオフェンスも、汁仕様に仕立てないとどうにもならない。汁に所謂「プロスタイル」のオフェンス適性は一ミリも見受けられない。もっとも、コナー・ショーも獲っているあたりから、かなり特徴のあるオフェンスへの変革は既定路線と考えられる。SEAばりにランプレーが50%を超えてきそう。
 それでもなお1年目は絶対に寝かせてほしい。大学卒業を想定して2年寝かしでもいい。繋ぎであっても、ホイヤーの開幕先発は揺るがないはず。

 後半へつづく。

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この記事へのコメント
へぇ、まゆゆが1位なnじゃなくてコメントするのは後半を拝読してからの方が良いかもしれませんが^^;
大本営も1日1回は汁記事を上げるというはしゃぎっぷりでシーズンが始まる前からマニングやブレイディも霞む扱いを受けており、もうこれは汁が開幕スターターでなければ大本営御用記者からブラウンズ首脳へ轟々たる非難が飛びそうな勢いですね。
実際に1位指名をしてしまった以上、2年目の終わりまでに安定したそこそこの成績を残してもらわないと5年目オプションの判断に困りますし、下手をするとWeeさんとかブレイディ某さんとかチャック・ロングとかジョーイ・ハリントンとかエイキリ・スミスとかの仲間入りになってしまっては元も子もない。
私としても何が怖いと言ってだんだん汁のファンになっている自分が一番怖いw

追伸
牧童が汁ではなくマーティンを指名した際の牧童ファンの反応の映像を教えていただきありがとうございました。呼吸困難で死ぬかと思うほど笑いました。
Posted by LiCaK at June 08, 2014 00:45
ネタ的には、橋水よりも汁獲ったほうが正解という気がします。少なくても芸人としては面白い(ヲイ おかげで牧童のところにいったアンチキショウがすっかり霞みましたねHAHAHA
精神的に潰される可能性は心配しなくてもいいのではないかと。「注目されない状況の方が想像できない」って、周囲の視線を浴びることについては慣れちゃってるみたいですからね。

LiCaK様へ
汁の動画を見たんですけれど、あれは一種の洗脳ビデオですね。
逃げ惑いながらきっちりパスを決めてくる辺りは笑いがこみ上げてきました。
>下手をするとWeeさんとかブレイディ某さんとかチャック・ロングとかジョーイ・ハリントンとかエイキリ・スミスとかの仲間入りになってしまっては元も子もない。
失敗したら失敗したで、ライアン・リーフを超える逸材になれるかも知れないという楽しみがありますww
……このチームに関しては勝った時用と負けた時用の二通りの思考を持たないとやってられないというのがありますので。
Posted by フリ歩 at June 08, 2014 01:58
プレーブックの件は全く知りませんでしたね。
ヤツのハイライトを見るとデザインされたプレーは全くと言っていいほど、アギースはどんな哲学でオフェンスしているのか考えたこともありませんでした。

私も反汁派だったのですが、ハイライトが面白く、ジワジワファンに…。
胸に「Johnny football」と書かれたオレンジのTシャツを恍惚と眺めて、「ダメ、絶対にダメ」と目をそらす自分が怖いです。

全米はジョニー中毒なのかも知れませんが、見切り発車で結果がでず、早々にバストの烙印を押されるようなことがあってはならないと思うので、汁・温存→発酵・爆発を支持。
Posted by vinta at June 08, 2014 05:57
こんにちは。さっそく汁を悪の道へ引き込もうとしている選手がいるそうですね。困ったもんだ。どのチームの選手何だか。ってグロンコじゃん。
待ってください。あれはブラウンズへの援護射撃なんです。
汁に休日のストレス解消法を伝授するとともに、来シーズンはホイヤーという流れを作りやすくするための!

まあ汁のハイライト集はヤバいですね。あれを見ると汁ファンになりそうで怖いっす。
ただ、プロでプレッシャーを受けたときにどうなるか…。
あの顔だけで判断すると、突発事態への対処は弱そうなんだけどなぁ
Posted by ティティス at June 08, 2014 07:13
とりあえず期待するのはMcNABBの14.1秒超えでしょうかね
Posted by pappy at June 08, 2014 09:13
お邪魔します。

ドラフトのお祭り騒ぎに興味なく、汁も「うちのチームに関係ないし」くらいしか思ってなかったのですが、
ドラフトでスルーされる中、ブラウンズへ「俺を取ってよ!」メールを出したと聞いて、とても興味を持ちました。

生粋の苦労知らずなら、状況が悪化してもグリーンルームでふんぞり返るかイライラするかだと思うのですが、
QB1番手でもなく、チームメイトが先に指名される状況で、1回は自分をスルーしたブラウンズへ誘いのメールを
出したのは凄いのでは?悪い状況を受け止めて、できる対策をしっかりやってるじゃないか!と思った次第です。
そして、その通り指名されたと。

まぁ、メール出したのは代理人の入れ知恵かもしれませんし、私の妄想満載の考えではありますが、
ただもてはやされて有頂天の若者・・・ではなく、したたかなくらい賢い奴、周りに左右されず状況を的確に
判断できる奴だとすれば、NFLでそのままブレイクする可能性もあるかも。
たった一件の出来事から空想広げてますが、そんな風に感じてます。
Posted by brkn at June 08, 2014 13:16
昔、ビッグベンがルーキーイヤーで急遽先発が回ってきた時に、ハインズ・ウォードが「プレーコールを自信を持ってやることが大事だ。細かい所を覚えていなくてもいいんだ」とか言ったそうですが。

で、結果あの成績ですから、そういう意味ではマンジールはプレーブックを大して覚えていなくても大丈夫だ!心配ない!(フラグ)

それにしてもハインズ・ウォードはいろんな所で顔を出すなぁ。まぁ当たり前の経歴を持っているけどさ。
Posted by ぶっくまん at June 08, 2014 22:22
>大型トレード(あるとしたら間違いなくWRでせう)の布石という噂
これはひょっとして某チッチキでしょうかw

プレイオフ云々は置いておいて、リルシャニーがいるのと
チッチキはドラフト前から汁さんにラブコールを送っていましたし
あながちファンタジーともいえませんね。
Posted by kropotkin at June 09, 2014 12:37
それでも俺はホイヤーを支持します。
Posted by oilman at June 10, 2014 20:34
私もなるべく色眼鏡を外して「勝てばよし」と思って応援することにしますw
キャンプレポートなどを読むに、パス自体は悪くないみたいですが、判断力などの点でさすがに即実戦投入は厳しそうな印象ですね。

>kropotkinさん
色々な流れが指し示しているのはチッチキ、と淡い期待は寄せておりますが
まあちょっと大物すぎますかね…
Posted by mentai at June 15, 2014 09:53