June 01, 2014

サンパーの落日とカークシー

 1泊2日で炎天下ガンガン歩いて温泉4件ハシゴして梅飴なめてキンキンに冷えた水8リットルくらい飲んでリフレッシュ。泊まった宿の湯が一番よかった。メモメモ。

 シェーン・スコウブ(スタンフォード大)とマックス・ブラ(ミシガン州立大)がまさかのドラフト漏れ。ヨーイン・スモールウッド(コネチカット大)も7巡ギリギリ。
 彼らに共通しているのは、ランストッパーで、アグレッシブで、守備のリーダー的存在で、スピードに不安があったこと。
 素行問題などの別のスリップ要因が個々にあったとしても、それだけでは揃いも揃ってここまで落ちる理由の説明としては納得しづらい。遅っせえサンパーの時代は終わったのか。

 彼らがそこまで落ちるとは予想だにしていなかった一方で、手前味噌で恐縮ながら、てめえのこの記事において彼らを注目選手に入れなかったのも故なきことではない。
 去年のILBの穴はブラウンズファンにとっても明白で、穴が明白なだけでなく穴の形まではっきり見えていた。クレイグ・ロバートソンにレシービングTEを充てたりRBを飛ばしてパスを投げれば面白いように成功する、という攻略法を相手チームが完全に見つけてしまっていた。ブラウンズのニーズは明らかに、この攻略法を潰せるスピードを持つタマだったので、ILBを2グループに分類し、片方はイラナイと決めていたのである。結果的に、イラナイのはブラウンズだけじゃなかった。
 そんな中でボーランドが3巡指名されたのは、ボーランドがオールラウンダーであると認められたような気もして嬉しい。嬉しいがブラウンズには来なかった。彼をスルーしたうえで同じポジションを指名しやがったため、個人的には未だそんなにテンションが上がっていない指名がこのお方。


3-71 クリスチャン・カークシー Christian Kirksey (アイオワ大) 6-2/233
 40yd:4.52(プロデー) ベンチ:16回 垂直:32インチ 立幅:10'2''
 

 目の覚めるようなタックラーではないが、スピードと反応が抜群でパスカバーに長け、大学は対スロットレシーバーのカバーまでこなしたLB。プロデーとコンバインは条件が違うので一概に言えないが、40yd4.52はLBとしては相当速い。
 3-71では、コンバインで同じく4.52を記録した、半分Sみたいなテルヴィン・スミス(5巡でJAX)という選択肢もあって、ブラウンズはより「LBっぽい」のを選んだことになるが、それでもカークシーはパスカバー(サードダウン)専門ととられてもおかしくないタイプである。
 サイズはロバートソンとほぼ同じ。今年のドラフティーだと1巡でPITに行きやがったシェイジーアに近い。シェイジーアほどの獣性はなく、そのあたりはサック数やロスタックル数の差に如実に現れており、ひいては指名位置にも現れているわけだが、純粋なスピードでは遜色ないレベルにある選手である。
 
 HCのカーク・フェアレンツはじめ、アイオワのコーチ陣によるカークシー評価は「利他的」「試合への情熱」「リーダーシップ」といった精神面を称賛するものが多い。こちらの記事によれば「ずっとリクルートで全米を回っているけどカークシーのような選手は見つからない」くらい引きずる(?)選手だったと。2年連続のチームキャプテンで、練習への取り組み方から周囲を引っ張った守備の精神的支柱、という存在だったようである。

 軽量LBの御多分に漏れず、捕まったら終わりなのでブロッカーを入れられた時の対処が課題。ベンチ16回は軽量LBの中でも少ない方で、とにかく非力さが課題。フレームがいいのでバルクアップの余地は大いにあるそうだが、コーチがそれを命じるかどうかは不明。また、フリーならいい仕事するという評価を裏付けるように、STのカバーチームは大得意なんだそうである。
 ここまでいくと、ブラウンズファンの記憶的には、名ガンナーであったが最後まで「ラインバッカー」になれなかったメイソン・アンクに終わる可能性も否定できない。しかし7,8年前と比べてもLBはどんどん軽量化しており、当時のアンクのような「プロのLBのサイズではない」LBが次々と上位指名される世の中になった。

 カークシーのノルマは高い。ドラ3だろうがなんだろうが、低レベルの開幕先発争いには最低限勝利してもらわなければならない。マンゼールを別枠として、チームの浮沈を握るのはカークシーである。それがニーズ指名の宿命である。
 ボーランドをスルーしやがってという感情はありつつも、昨年BUFにてキコちゃんアロンゾをいきなりブレークさせたペティン&オニールの眼鏡を信用しないわけにはいかない。開幕先発を勝ち取ったなら、隠れDPOY候補に浮上するかもしれない。幸か不幸かボーランドは先発起用お預けのチームに拾われたので、当面は比較でやきもきすることもないはず。

 ミドルのパスコースを消してQBの「逃げ道」を塞ぎ、ヘイデン若しくはギルバートとの勝負に持ち込ませられれば勝機あり。ペティンの目指す守備は明快である。

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