May 26, 2014

オジーへの一矢:テレンス・ウエスト

 今年はやけにスモールスクール出身とったもんだから調べものが余計に増えるよね興味深いからいいけどね。
 スモールスクール出身イコール少なくとも一度はスター街道から外れているわけだから、やっぱ持ってるねテレンスも。

3-94 RB テレンス・ウエスト Terrance West(タウソン大) 5-9/225
 40yd 4.54(10yd1.59) ベンチ16回 垂直:33.5インチ 立幅:10’

 
 ウエストの昨年のラン成績を、ミスしないように慎重に打鍵いたします。

  16試合 413キャリー 2,509yd(FCS記録) 41TD(同左)

 云わばジャイアンである。
 空地での野球の試合におけるジャイアンである。
 FCSに居ちゃいけないレベルの選手だったことを、ここまで個人スタッツだけで語れる選手もそうそう出てこないであろう。

 ウエストは、圧倒的な今ドラフトナンバーワン豆タン(体型の話しかも当社基準)であった。
 体型からしてもちろんスピードは売りではない。しかし、見た感じそれほどパワフルとも思えない。ただ横移動が異常に鋭い。消えるカットの持ち主。パッドレベルも安定しており、走りはかなり完成されている印象を受ける。
 こちらのハイライト動画、他のでもいいけど、などを見るに、相手のレベルをさて置いても、おそろしいカットの持ち主であることがわかる。これは完全に目の前から消えてる。

 タウソン大HCロブ・アンブローズ(この人はコネチカット大のOCを務めていたこともあり、今後カレッジ界で名を上げていく人かも)のウエスト評は「アホみたいに頑丈」「アホみたいにタフ」「ランニングスタイルがすでに完成されている」「ウチのオフェンスではあまり使わないけどレシーブ力もめっちゃ高い」「システムが合えばプロでもスリーダウンバックとしていけると思う」など。平たく言えば、スモールスクールからの即戦力。

 3年生からのアーリーエントリーだが、年齢はすでに23歳である。
 地元ボルチモア郊外の高校ではスーパースターで、大学でもアメフトを続ける夢を持っており、地元のメリーランド大学を含むFBSの大学にもアピールし、実際に興味も持たれていたようだが大学入学試験の点数が足りず。この試験基準をクリアするためにバージニア州のプレップスクールに一年通ったがホームシックにかかって地元に帰還。この動きにより、NCAAの規則で次の一年間もカレッジフットボールをプレーできないことになってしまい、都合2年のブランクがあるためである。
 この間テレンスは、自身のハイライトフィルムを各大学に送付してチャンスを待ちながら、テレビで紹介されるほどクソ治安の悪いドラッグストリートにある誰も働きたがらない靴屋の雇われ店長として生計を立て、ようやくタウソン大学に拾われた、という経歴を持っている。
 知り合いがガンガン悪に染まって捕まりまくる中、テレンスは後述する子供の頃からの夢を叶えるために、強い意志を持って周囲の環境に染まらず育ってきた青年のようである。

 ところで、タウソン大学が所属するFCSの "C" はチャンピオンシップの略で、ボウルゲーム形式ではなく、上位24チーム(※2013から)によるトーナメント方式でチャンプを決めるが、タウソン大学は昨年、ウエストの活躍によって第7シードからトーナメントを勝ち上がり決勝進出。決勝にて、それまで2連覇中のFCS絶対王者ノースダコタ州立大に敗退、ランキング2位に終わった大学である。ちなみにウエスト入学前年のタウソン大学は1勝10敗だったそうな。
 で、このFCSトーナメントの準々決勝、相手はジミー・ガロッポロ率いる第2シードの東イリノイ大だった。雪が舞う氷点下での銀世界ゲームだったそう。
 ここでウエストがFCSのプレーオフ記録となる、一試合354ydラン5TDという、キチ○イ桜満開の活躍で番狂わせを演じた。
 北のチームとして、雪でも平常運転ができるスタッドレスぶりを評価したことは間違いないだろう。

 何せ同じく北地区のBALも狙っていたのである。
 オジーは、タイミングは不明だが2巡が終わったあたりだろうか、「次の指名権(99位)でとるよ〜」とウエストに連絡していたらしい。正直、一度ホームシックにかかったくらいだからウエスト本人もBALに行きたかったであろう。
 そこに突っ込んで掻っ攫うブラウンズの図。

Ravens GM Ozzie Newsome told Baltimore Sun: "We liked Terrance. Now, we just have to face him twice a year."
— Tom Reed (@treed1919) May 10, 2014

「ウエストのことは気に入っていた。しかしこれからは年に2回対戦しなければならなくなってしまった」

 ケケケ。

 テレンスの9歳の頃からの夢は、「NFLコンバインに参加すること」だったという。「NFL選手になること」でないのが奥ゆかしいというか子供らしいというか。
 もう夢の向こう側に到達してますがな。
 
 以上見てきたように、テレンスはかなりの地元に留まりたガールである。ボーイだけど。今さら補足するけどタウソン大学もボルチモア郊外にある。それに消耗度も当然不安材料となる。いくらタフだからって413キャリーは「RBは消耗品」の常軌を逸している。NFLのタックラーを振り切れるのか、というスモールスクールならではの不安も当然ある。
 それでもなお、雪でもパフォーマンスが落ちないのは教科書的な走りを身に着けている即戦力だから、という一年目からの活躍妄想は描ける。いずれBALに拾ってもらいたくば、ブラウンズで存分に活躍するがよい。

Posted by karashimentai at 21:05
この記事へのコメント
もっと豆タンクかと思ってたらそうでもないですね
しましま〜はジオバニ一人じゃ足りないのか?ドリ・アーチャーは違う地区で良かった(誰が止めるの?)カルロス・ハイドのツベを見るのは寝覚めが悪くなるからやめておこう・・・

アサヒのアクアゼロはプアマンズハートランドとして優秀かもしれない
あとキリンの珈琲酒ってのはカフェイン依存者とアルコール依存者の欲望を同時に満たせる、天才かな?
Posted by SLEEP at May 27, 2014 00:04
映像見てたらLOS抜けるのはうまいけどそこからスコーンと独走してTDというタイプではなさそうですね。でも、3rd&longをランで更新するという飛び道具に使えそう。
話変わって大本営の今期の予想スターターなるものを見ていたらブラウンズのQBは汁でした。シャニー息子もロギンズもゲームプラン作りが大変だw
もっと笑ったのは、うちにはMLBもしくはILBなるポジションが存在しないことでした(爆
デルリオの存在って一体^^;
Posted by LiCaK at May 27, 2014 18:26
嫌がらせシリーズ第2弾発動といったところでしょうかねw
しましま猫に続いて、今度は烏。
貴重なドラフト指名権を叩いてまで、獲りに行くことこそ贅沢の極みという奴ですかねwww
それはともかくとして、汁よりも評価が高いようですし。

大本営についてはホイヤー過小評価しすぎ、
予想というよりは願望にしか見えないのですが、どうして汁の評価って高いんでしょうね。温度差が日本と有りすぎ
Posted by フリ歩 at May 27, 2014 23:42
面白いRBですね。
映像を見てると独走するスピードは無いのにエグいカットで確実にミドルまでは進むって感じで…
コレで1試合350yはある意味とても怖いです。

ビトーニオが前評判通り押し込めて、FBが機能するとセンセーションを起こすかも?とか妄想出来て楽しそうです。
Posted by ニシ at May 28, 2014 08:23
>SLEEPさん
確かに紹介した動画はなんかほっそりしてますが
インタビュー動画などではかなりのずんぐりぶりですw

ハイドはまずいですね。ミラードが復帰したらさらにまずくなる波状攻撃ですね。

>LiCaKさん
一列目を確実に突破してコンスタントに稼ごう、という選手でしょうかねー。
スモールスクール出身は概して一流の体作りトレーニングを知らない、なんて期待もあり、もうちょい何かあるかもしれません。

>フリ歩さん
開幕先発QBアンケートで9割以上がホイヤーに投票したものもあるようですし、
汁騒動は完全にメディア発信ですね。

>ニシさん
エグいですよね〜
「FCSは守備がしょぼい」といっても同様にOLもしょぼいはずなので、やはり何かを期待してしまいます。
Posted by mentai at May 28, 2014 21:04