November 08, 2010

'10 Week9 vs New England:感想

 ロブライアン、これ絶対入ってるよね、

 確変に。

 試合開始から隊長のナイスリターン、プレーアクションからのモーマスへの21ydパス、ヒリスのセーフティー飛び越え18dラン、この3プレーだけでFG先制。続くキックオフでリターンチームのグロンカウスキーが大ポカをやらかしてブラウンズがボールを奪い、敵陣19yd地点からのスタート。ムーアのジャンプボールとヒリスの突進であっという間のTD。
 という具合でトム・ブレイディがフィールドに出てくる前に10-0、という最高のスタートを切ったわけだが、ブラウンズの今年の課題は、このリードをどう守り抜くかという点にあった。
 この日のブラウンズは、以降も着実に追加点を重ね、かつ相手の追撃も許さなかった。ハーフ開始の1Qと3Qを無失点に抑えつつ、自らは全QでTDを記録してリードを着実に広げ、苦手な接戦に持ち込ませないという最高の試合展開であった。

<ヒリス>
 この偉大なるブルーカラーを的確に表現するあだ名は「作業長」か。「フェロー」はちょっとイメージ違うし。
 シーズン4個目のファンブルはあったが、それを帳消しにして余りある184yd2TD。生半可なヒットではびくともしないばかりでなく、あの体型でDBを飛び越えられるしスピンも速い。ワイドアウトにセットさせたら肩ごしのミドルパスまでキャッチする始末。
 小生はもはや、一発目のヒットを食らった瞬間に「ああ止められた」なんて微塵も思わないし、実際にそこでは止まらない。
 そして、4Qのダメ押し35ydTDランに象徴されるように、アウトサイドランが異常に効く。Vのリードブロックが素晴らしいのは言うまでもないが、相手がインサイドを警戒し過ぎているせいもあるのだろう。確かにこういう状況が続くなら、チェンジオブペースよりも一点豪華主義を貫くのもアリかと思えてくる。まあマイク・ベルは全く機能してないんだが。

<デイボル>
 いつもは牛の○扱いの彼も、今日は称賛しないわけにいくまい。最初のスナップを含めて、ようやく解禁というくらいにプレーアクションを多用。おかげで、暫く消えていたモーマスとロボにも見せ場があった。こういうオフェンスを待っていたのよ。ヒリスをそのまま使うだけでなく、ヒリスの存在感をどう使うか。相手守備がヒリスとわかっていてもヒリスはゲインしてしまうのだから、プレーアクションが効くことに驚きもない。
 さらに相手をナメくさったトリックプレー。これが隊長猫の秘策中の秘策なのか。オフェンスラインは棒立ちでまだプレーが始まっていないと見せかけて、さあ何をしてくるのかと相手守備の注意を隊長に惹きつけておいて、密かにボールを受け取ったスタッキーが一気にアウトサイドへ。タッチダウン。

 しかしデイボルの真骨頂は4Q、ヒリスのダメ押しTD後に訪れた。興奮した彼が、戻ってきた攻撃陣に次々とジャンピングボディアタックの洗礼。ところがジョー・トーマスは本気でジャンピングアタックを返してきて、デイボルが逆に吹っ飛ばされて一回転。
 スタジアム爆笑。これまでの彼への評価を考えると「ざまあ」的な笑いが含まれていたことも否定できないし、もっと穿ち読みするならJTのアタック自体に悪意がこもっていなかったとも言えない。
 しかし、吹き飛ばされるデイボルに愛くるしさがあったのは事実。やべえな、こういうのを見るとデイボルのファンになってしまうではないか。とりあえずこの調子でがんばれ。

<イーラム>
 常々、先発セーフティーとしては馬の○レベルだと思っているイーラムであるが、この試合の流れを決める最も重要なプレーを決めたと思うので挙げておきたい。
 ハーフタイム直前、ブレイディのパスを受けて自陣2yd地点まで迫ってきたTEグロンカウスキーからボールを掻き出して(ファンブルフォース)、自らリカバーしたのがそのプレー。ハーフ直前に無駄な点をやってモメンタムを失って逆転負け、という試合を目がチカチカするほど見てきた身として、このプレーは○でかかった。

<アメーバディフェンス>
 ロブライアンの守備をある地元記者がこう呼んだ。パスラッシュの人数の振れ幅が激しい陣形を喩えたものだが、3メンからオールアウトブリッツまでは他のチームでもやることなので、実質的には2メンラッシュを指していると考えていいだろう。
 その2メンラッシュも非常に特徴的で、相手OLの前には誰一人対峙しない。フロント7が全員LBであるかの如く弧を描いて陣取り、両エッジからパスラッシュがかかるのみである。言うまでもなく「インサイドランで5,6ydならどうぞどうぞ」という状況でのみ使えるフォーメーションだが、このフォーメーションを相手にしたブレイディのパスが面白いように決まらない。
 これ、しばらく攻略法は見つからないのではなかろうか。

<そしてコルト君>
 多くのブラウンズファンの心をがっちり掴んだのは、NEの後半最初のドライブをパントで止めた後の、返しのドライブだろう。
 敵陣31yd地点2nd&2から、相手のラッシュを冷静にかわし、右へロールアウトしながらロボへのピンポイント20ydパス。ディレーオブゲームというルーキーミステークを挟んで、次のスナップではじっくりオープンレシーバーを探しつつ、どでかいホールができてから満を持しての16ydTDラン(このTDランは隊長のブロックが効いた)。安易にスクランブルにいかなかった結果としてのTDだからこそ価値がある。
 12番ジャージの売れ行きは今頃いかばかりか。こうなってくるとデロもセネカも実に頼もしいメンターではないか。

<来週>
 NO戦はトリックプレーで勝利できた側面が大きいが、今回は結構ガチで勝ってしまったと思う。士気を大幅に上げてホームで連戦できる点は大きく、今回以上のノイズ支援が期待できる。また、NYJに対するコーチ陣の気合もNE戦と同等だろう。
 まだ2つも負け越しているのでシーズンなど語れはしないが、もしジェッツにも勝てたら、夢だけは見はじめることにしようか。

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この記事へのコメント
ヒリスのニックネームは「職工長」なんかいかがでしょうか(笑)

それはさておき
戦犯と言われつづけたでぃぼるさんの評価が上がったようでなにより
しかし、ロブライアンはどっかに引き抜かれそうで困りましたな

Bye明けに見事チームを立て直したと見るべきか…判断に迷います
来週の試合が試金石になりそうですね
Posted by やぎ at November 09, 2010 00:50
今週のコルト君に注文つけるなら、ライン際とかコーナーパターンはちゃんと外っ肩に投げんかい、ってとこぐらいでしたね。

右のライン際へのパスが全部内に入ってしまうのは、風だったのか癖なのか肩がないせいなのか…
Posted by pappy at November 09, 2010 03:58
ニックネームって訳じゃないですが、ヒリスは「馬車馬」というイメージですね(酷使されっぷりも含めて)
私はスキャットバックが好きなんですが彼には惚れました。
Posted by めぇめぇヤギ at November 09, 2010 05:22
あ、紛らわしい名前ですみません。私はやぎさんとは別人です。(ハンドル変えるべきでした…)

ATLファンですが以前から楽しく見せていただいてます。
これからも日本一のブラウンズブログ(断言)を応援してます!
Posted by めぇめぇヤギ at November 09, 2010 05:36
いやー完敗でした。
試合中全然勝てる気がしなかったのは今年初めてです。
しかしペイトン・ヒリスあそこまでいい選手とは・・・。
QBのマッコイも先が楽しみですね。
この調子で次のジェッツもやっつけちゃってください。
Posted by Let's Go Pats! at November 10, 2010 16:58
やぎさん>
デイボル残留を支持するにはまだ程遠いですが(笑)
もちろん一からやり直すよりは、現職がプレーブックの使い方を変えて改善されるに越したことはないので、今後安定してくれればなあという期待くらいは芽生えましたかね。

ロブライアンは、2試合続けての実績となると、他チームのレーダーには引っ掛かりそうですねえ。
選手の受けはよさそうですし、ヘッドの資質も高そうです。

pappyさん>
最近だとクインやセネカが、パスなのか投げ捨てなのかわからないような大外に常時落としてますし、
サイドライン際のパスってのはやはり一流QBへの壁ですね。

今回のコルト君の場合、逆にインに寄り過ぎて
ターゲットレシーバーがハナからキャッチを諦めてINTを防ぐ動きに集中できたという
ラッキーな場面もありましたが、あれより中途半端に精度が良かったら危なかったかも。
Posted by mentai at November 10, 2010 22:41
めぇめぇヤギさん>
ようこそお越しくださいました。
もし、やぎさんがいきなりめぇめぇつけてきたら断固別人と解釈したところですので(笑)、全然問題ないです。

ヒリスの29キャリーのうち、2yd以下のゲインは5回しかなかったそうです。
統計的にはわかりませんが、印象的にもかなり少なったです。
ビッグゲイン数発で荒稼ぎしたのでない184ydは、数字以上に内容がいいですね。

Let’s Go Patsさん>
お疲れさまです。
実は試合後、パッツファン側の所見を読みたくて
Let's Go Patsさんのブログを密かに何度も訪問しておりました(笑)。
グロンカウスキーは眠れなかったでしょうねえ。

パッツの選手ではウッドヘッドが印象に残りました。
ウェルカーといい、ベリチックは小兵を見出して活かすのがうまいですね。

次、ムード最高潮のホームで何とか波乱を起こして欲しいです。にしてもPIT、NO、NE、NYJってなんちゅう4連戦だ…
Posted by mentai at November 10, 2010 22:44
昨日のG+放送を先程見ましたが、まさしく完勝でヒリスとマッコイ(パス精度はともかく)は特に素晴らしかったですね
最後の方はマンジーニのチームとは思えない一体感で正直びっく(ry
あとラトリフのゲータレードには笑いました

ヒリスはリターナー経験もあるぐらい万能型で、今PHIにいる同期のシュミット共々ドラフト時からFBとして気になる存在だったんですが、
DEN時代含めてまさかRBとしてこんなに活躍するとは…
ドラフト時のNo.1万能型FBでスリップしたと言えばヴィッカーズも似たような評価でしたね
とりあえずマッチョな方のブレイディにも間接的とは言え功績が出来て良かったかな(笑)
Posted by BJ at November 13, 2010 16:21
ゲータレードを仕掛けたのがラトリフという点がミソですね。
先週無視されたので、マンジーニ一派が気を遣ったんじゃないかと(笑)

ヒリスとヴィッカーズって、ドラ7とドラ6ですもんねえ。
プロ入りしてからブロック特化型に変身しているヴィッカーズはともかく、指名が後回しになりがちなFBタイプにもいいパワーランナーは埋もれてますね。最近だとBALのマクレーンですら4巡のケツの方ですし。

今回のトレードで、ドラ1投資の失敗はだいぶ取り戻してますね。



Posted by mentai at November 14, 2010 12:08